これまでのあらすじ
『病迷悪夢』
光あれば、闇あり
闇は、何処にでも存在するのである
抑も、世界が誕生する前には、辺りは闇でしかなかった
否、でも、抑も、『闇』と言うものすら無かったか
だが、光も無いし闇も無い、何も何も無くても、闇だけはある
矛盾した言い方だが、結局、本当に何も無くても、闇だけは永劫に存在し続ける
*
*
無数に在る闇が、影裏の許に集まる
其れは、一つの球体となる
集められる度に、大きく、大きく、大きくなる
サファイア「………な、んだ…」
ジリ………と後ろへ引く
________明らかに、ヤバいモノ………
集められた、闇の球体は、宛らブラックホールの様
但し、高密度、高圧力は無いので、ブラックホールとは一概には言えないが
更に、球体は大きくなる
どのくらいの大きさかは、もう判別を付けたくない程
と、影裏がニィ…と嗤う
________準備、完了
サファイア「ッ________!!?」
ゾクッ…
影裏「俺の新技、最初に喰らうのはお前だ。
________光栄に思いやがれ」
サファイア「思えるか!!」
ジリ……と、また更に後ろに引く
影裏「逃げられはしない。精々苦しめ。
《『ダークドーン』》!!」
巨大な、黒い球体がサファイアに向かって落とされる
________避けられはしない、大き過ぎて
サファイア「な、あ、ァアアアアアッ!!!?」
サファイアは、球体に押し潰される
________のではなく、飲み込まれる
所詮は闇を集めただけで、実体は無い
但し………?
サファイア「な、何だこれ………がァッ!!クソッ、何も見え……ッァがッ!!」
球体の中で、何かが行われている
________精々苦しめ。
影裏の先刻の言葉
苦しめ
________……拷問である
闇の球体は、所謂カモフラージュと言うものに近い
本質はその中身
________相手を拷問死させる
球体の中から、サファイアの悲鳴、絶叫、其れ等が耳を貫くかのように、聞こえる
然し、其れは次第に小さくなり………
…………そして何も、聞こえなくなった________
ブワァッ…………!
球体が、闇の力を周囲に解き放ち、消える
解き放たれた闇の中
其処に居たサファイアは、もう居ない
________俺に勝負を挑んだのが、間違いだったな________
________勝者、影裏 隆魔
影裏の姿が、其の場から消える
________________________
徠亜「拷問……か?」
銃菜「拷問、だろうね」
一斉にメアを見る全員
メア「………………………」
そっ、と目を逸らす
全員の中で、拷問=メアと、謎の定着が付いている
大体、相手を倒す時の手口が拷問に近い為か(悲惨な遣り方)
影裏「っ、……と」
影裏が、転移されて戻って来た
小夏「やったね、影裏君!!」
影裏「…嗚呼。全く手応えの無い相手だったがな」
ゴールド「………エメラルドに続いて、サファイアもやられるなんて………な」
余裕さを見せていたゴールドの表情が、段々と歪み始める
「影裏。
……アドバイスする資格は無いだって?
どの口が言うんだ?この口か?あァ?」
ニッコリと黒い笑みを浮かべた人が、影裏に近付いて頰を力強く引っ張る
小夏「えっ、ちょっメア?」
影裏「ほい、ははせ(おい、離せ)!!」
メア「本当に後で殴り倒そうか?」
拷問する人=此の人、的な目で仲間から見られてる人だった
ぐにぐにと引っ張る
棘葉「……前々から少し思ったんだが、何故メアは影裏によく突っ掛かるんだ?」
徠亜「あっと、其れは確か………
メアが影裏の師匠的な立ち位置に居るからだとか」
……………………
「「「!!?」」」
拳「は?!し、し、師匠!?」
烈華「………何故、また………」
徠亜「聞いた話だが、闘力はそこそこしか無いけど、短期間でギルド内で異常なまでに好成績を出してたメアに、影裏が戦闘を挑んだら負けたらしいぞ?影裏も、性格は性悪だが好成績を出してたからな。
………それに、闇の能力使い、という点でも繋がりがあるからな」
メア「お前があの時私に負けて、其れから何度も何度も挑んで負けたから、お前から弟子を志願したんだろうが。そんな奴が私にどんな口を聞くんだ?」
影裏「うるへぇ(うるせぇ)!!」
更に強く頰を引っ張る
そしてパッと離す
影裏「ッてェ…………」
すりすりと、頰を摩る
小夏「あの見下してばかりの影裏君が………上に見る人が居たなんて……!」
棘葉「意外過ぎる………」
帝斗「でも、メアさんやり過ぎでは……」
徠亜「まあ、弟子思いってのもあるがな」
小姫「………飴と鞭の使い分けが……………」
「学習しないねぇ、ニンゲンサン達?こんなところに入るなんてさァ、ねぇ、ジェラネェ?」
「まあ、何とか窮地を乗り越えているようですが………ね」
メア「何だ、矢張り来てたのか。
ジェラ、モノン」
ジェラとモノンが、十二騎士達の居る部屋に入って来る
モノン「矢張りって………何処から気付いてたの?」
メア「誰かに殺されたと思ってた警備員が立ち上がって、其の後お前等が殺した辺り。生命反応が近くで消えたから。
VIP対応ね、悪夢王の元奥様方よ」
モノン「ワァ、殆ど最初からじゃん。VIP対応って言ったところも聞こえてんの?結構入り口から距離あるよ?本当に人間じゃないねー」
徠亜「で、何をしに来た?」
ジェラ「最初はゴールドが新しくカジノを経営し始めた、との事なので遊びに来たのですわ。そしたら入り口付近から、中に居る貴方方の気配がしましたのでね。早速窮地を迎えているのかと。だから……
________加勢、してあげよう、かと」
其の台詞にモノンがヒュゥ、と口笛を吹いて
モノン「きゃー、ジェラネェやっさしぃ!」
と、若干煽ってる感じで言う
拳「加勢、だと?そんなの俺等には必要無い!」
拳が反論をする
然し、直ぐに論破される
メア「否、必要あるね」
モノン「おお、分かってんのは副団長サンだけ?そう、必要ある。
現にアンタ等、三人仲間いないんでしょ?欲に飲まれて」
ジェラ「嗚呼、哀しき事ですわ。人間は、欲に突き進むだけの、醜い存在。
欲に突き進み、飲み込まれるだけの存在が、本当に力だけで勝てると思っているんですの?」
冷たく、威圧的に
メア「欲はどの生き物にも共通してあるんだがな…………人間が一番、欲が強い。
力があっても、欲には勝つ事は出来ない。人間が一番、其れに勝てない」
まるで己が人間ではないかのように、ジェラの言葉に繋ぎ合わせて言う
モノン「そ!ってなわけで、加勢しちゃうよ。ロシアンバトル、楽しそうだし」
ゴールド「ジェラ……モノン………お前等………!」
モノン「気を悪くしないでよゴールドっち。只単に遊びに来ただけだからさ〜?」
ニコニコと笑っているモノン
徠亜「………ふむ、分かった。確かに俺等人間は、欲には勝てない、否…勝つ事は難しい」
少し考えながら、加勢を承諾する
モノン「団長サンも話が早くて助かるよ。てなわけで、宜しく〜♪」
なんやかんやで、ジェラとモノンが加勢した
闇は、何処にでも存在するのである
抑も、世界が誕生する前には、辺りは闇でしかなかった
否、でも、抑も、『闇』と言うものすら無かったか
だが、光も無いし闇も無い、何も何も無くても、闇だけはある
矛盾した言い方だが、結局、本当に何も無くても、闇だけは永劫に存在し続ける
*
*
無数に在る闇が、影裏の許に集まる
其れは、一つの球体となる
集められる度に、大きく、大きく、大きくなる
サファイア「………な、んだ…」
ジリ………と後ろへ引く
________明らかに、ヤバいモノ………
集められた、闇の球体は、宛らブラックホールの様
但し、高密度、高圧力は無いので、ブラックホールとは一概には言えないが
更に、球体は大きくなる
どのくらいの大きさかは、もう判別を付けたくない程
と、影裏がニィ…と嗤う
________準備、完了
サファイア「ッ________!!?」
ゾクッ…
影裏「俺の新技、最初に喰らうのはお前だ。
________光栄に思いやがれ」
サファイア「思えるか!!」
ジリ……と、また更に後ろに引く
影裏「逃げられはしない。精々苦しめ。
《『ダークドーン』》!!」
巨大な、黒い球体がサファイアに向かって落とされる
________避けられはしない、大き過ぎて
サファイア「な、あ、ァアアアアアッ!!!?」
サファイアは、球体に押し潰される
________のではなく、飲み込まれる
所詮は闇を集めただけで、実体は無い
但し………?
サファイア「な、何だこれ………がァッ!!クソッ、何も見え……ッァがッ!!」
球体の中で、何かが行われている
________精々苦しめ。
影裏の先刻の言葉
苦しめ
________……拷問である
闇の球体は、所謂カモフラージュと言うものに近い
本質はその中身
________相手を拷問死させる
球体の中から、サファイアの悲鳴、絶叫、其れ等が耳を貫くかのように、聞こえる
然し、其れは次第に小さくなり………
…………そして何も、聞こえなくなった________
ブワァッ…………!
球体が、闇の力を周囲に解き放ち、消える
解き放たれた闇の中
其処に居たサファイアは、もう居ない
________俺に勝負を挑んだのが、間違いだったな________
________勝者、影裏 隆魔
影裏の姿が、其の場から消える
________________________
徠亜「拷問……か?」
銃菜「拷問、だろうね」
一斉にメアを見る全員
メア「………………………」
そっ、と目を逸らす
全員の中で、拷問=メアと、謎の定着が付いている
大体、相手を倒す時の手口が拷問に近い為か(悲惨な遣り方)
影裏「っ、……と」
影裏が、転移されて戻って来た
小夏「やったね、影裏君!!」
影裏「…嗚呼。全く手応えの無い相手だったがな」
ゴールド「………エメラルドに続いて、サファイアもやられるなんて………な」
余裕さを見せていたゴールドの表情が、段々と歪み始める
「影裏。
……アドバイスする資格は無いだって?
どの口が言うんだ?この口か?あァ?」
ニッコリと黒い笑みを浮かべた人が、影裏に近付いて頰を力強く引っ張る
小夏「えっ、ちょっメア?」
影裏「ほい、ははせ(おい、離せ)!!」
メア「本当に後で殴り倒そうか?」
拷問する人=此の人、的な目で仲間から見られてる人だった
ぐにぐにと引っ張る
棘葉「……前々から少し思ったんだが、何故メアは影裏によく突っ掛かるんだ?」
徠亜「あっと、其れは確か………
メアが影裏の師匠的な立ち位置に居るからだとか」
……………………
「「「!!?」」」
拳「は?!し、し、師匠!?」
烈華「………何故、また………」
徠亜「聞いた話だが、闘力はそこそこしか無いけど、短期間でギルド内で異常なまでに好成績を出してたメアに、影裏が戦闘を挑んだら負けたらしいぞ?影裏も、性格は性悪だが好成績を出してたからな。
………それに、闇の能力使い、という点でも繋がりがあるからな」
メア「お前があの時私に負けて、其れから何度も何度も挑んで負けたから、お前から弟子を志願したんだろうが。そんな奴が私にどんな口を聞くんだ?」
影裏「うるへぇ(うるせぇ)!!」
更に強く頰を引っ張る
そしてパッと離す
影裏「ッてェ…………」
すりすりと、頰を摩る
小夏「あの見下してばかりの影裏君が………上に見る人が居たなんて……!」
棘葉「意外過ぎる………」
帝斗「でも、メアさんやり過ぎでは……」
徠亜「まあ、弟子思いってのもあるがな」
小姫「………飴と鞭の使い分けが……………」
「学習しないねぇ、ニンゲンサン達?こんなところに入るなんてさァ、ねぇ、ジェラネェ?」
「まあ、何とか窮地を乗り越えているようですが………ね」
メア「何だ、矢張り来てたのか。
ジェラ、モノン」
ジェラとモノンが、十二騎士達の居る部屋に入って来る
モノン「矢張りって………何処から気付いてたの?」
メア「誰かに殺されたと思ってた警備員が立ち上がって、其の後お前等が殺した辺り。生命反応が近くで消えたから。
VIP対応ね、悪夢王の元奥様方よ」
モノン「ワァ、殆ど最初からじゃん。VIP対応って言ったところも聞こえてんの?結構入り口から距離あるよ?本当に人間じゃないねー」
徠亜「で、何をしに来た?」
ジェラ「最初はゴールドが新しくカジノを経営し始めた、との事なので遊びに来たのですわ。そしたら入り口付近から、中に居る貴方方の気配がしましたのでね。早速窮地を迎えているのかと。だから……
________加勢、してあげよう、かと」
其の台詞にモノンがヒュゥ、と口笛を吹いて
モノン「きゃー、ジェラネェやっさしぃ!」
と、若干煽ってる感じで言う
拳「加勢、だと?そんなの俺等には必要無い!」
拳が反論をする
然し、直ぐに論破される
メア「否、必要あるね」
モノン「おお、分かってんのは副団長サンだけ?そう、必要ある。
現にアンタ等、三人仲間いないんでしょ?欲に飲まれて」
ジェラ「嗚呼、哀しき事ですわ。人間は、欲に突き進むだけの、醜い存在。
欲に突き進み、飲み込まれるだけの存在が、本当に力だけで勝てると思っているんですの?」
冷たく、威圧的に
メア「欲はどの生き物にも共通してあるんだがな…………人間が一番、欲が強い。
力があっても、欲には勝つ事は出来ない。人間が一番、其れに勝てない」
まるで己が人間ではないかのように、ジェラの言葉に繋ぎ合わせて言う
モノン「そ!ってなわけで、加勢しちゃうよ。ロシアンバトル、楽しそうだし」
ゴールド「ジェラ……モノン………お前等………!」
モノン「気を悪くしないでよゴールドっち。只単に遊びに来ただけだからさ〜?」
ニコニコと笑っているモノン
徠亜「………ふむ、分かった。確かに俺等人間は、欲には勝てない、否…勝つ事は難しい」
少し考えながら、加勢を承諾する
モノン「団長サンも話が早くて助かるよ。てなわけで、宜しく〜♪」
なんやかんやで、ジェラとモノンが加勢した
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筆者:Kd 読者:466 評価:1 分岐:1
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このストーリーの評価
結城 #0 - 17/08/22
弟子は取らない主義なのですがね………何度も何度も挑んで来た彼の意思を評したようです。然し影裏君は普通に口が悪い、普通に呼び捨てで呼んでいるのです。
夢世界に入ったのは影裏君が遥かに早くて、彼の方が闘力も高いのに、という謎関係な師弟です
修造君?知らんな←
やたらと突っ掛かってたのは、此れの伏線ですな。キャーデシオモイダー/
夢世界に入ったのは影裏君が遥かに早くて、彼の方が闘力も高いのに、という謎関係な師弟です
修造君?知らんな←
やたらと突っ掛かってたのは、此れの伏線ですな。キャーデシオモイダー/
Kd #0 - 17/08/22
すごく面白い☆
衝撃的な事実…知らなかったです!!まさか影裏とメアの師弟関係とは…メア、スッゴい弟子思い!!