これまでのあらすじ

『忍者アイドル』
この物語は ギャグ です
1章.忍者アイドル読者378 評価0 分岐1
2章.「萌奈も もう二年生ね。」読者275 評価0 分岐2
3章.ー数日後ー読者416 評価0 分岐1
4章.再び三人は池作りを始めようと外に出た。読者278 評価0 分岐2
5章.「うわっ!!」読者260 評価0 分岐1
6章.時を越えた少年読者282 評価0 分岐1
7章.「…顔汚れてる」読者197 評価0 分岐1
8章.ー三人は少年を家の中に入れたは良いが困っていた。読者229 評価0 分岐1
9章.「お風呂に入って汚れを落としたら?」読者201 評価0 分岐1
10章.なので知らない。読者382 評価0 分岐1
11章.<もう…母さんのバカ…///男の子が居る前で言わないでよ…///>読者227 評価0 分岐1
12章.暫くすると風呂場から読者212 評価0 分岐1
13章.哀と楽の狭間読者441 評価0 分岐1
14章.夕食作り読者300 評価0 分岐1
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分岐
ロイ×ラン
14.10.23
289
0
1
「それじゃ、そろそろ寝ましょうか」

 母が時計を見ながら言った言葉で萌菜に衝撃が走った。

<そうだった! 部屋のことすっかり忘れちゃってたよ!>

 聡助の時代に比べて、味の濃くなった現代のカレーで火を吹いた聡助を看病したり、忍者との飲み比べで惨敗した父を寝室に運んだりで、部屋割りのことが頭から抜け落ちていた萌奈は恐る恐る母に問いかける。

「か、母さん? 聡助のお部屋は、その……」
「そうねぇ、ベッドがあるのは父さんと母さんの寝室と萌奈の部屋だけだけど、父さんはもう寝ちゃったし」
「まさか……!」

 続く母の言葉を想像した萌奈は自分の部屋の現在の惨状、配置、聡助が来た場合の対応をシミュレートしていく。
 この間、約0.3秒。恐るべし女子高生の妄想、もとい思考力である。

「なんて、冗談よ。聡助君にはリビングで……あら?」

 母の言葉が終わる前に、顔を真っ赤にした萌奈は自分の部屋へまっしぐらに走り去っていた。
 ドアが閉まる音が響いた瞬間、ドタバタと聞こえてくる慌てた物音。

「あらあら」
「何だ!? 敵襲かっ!?」

 後に取り残されたのは、楽しそうな微笑みを口元に浮かべている母と、ほろ酔い忍者の二人だけだった。

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筆者:しおり  読者:160  評価:0  分岐:1

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