これまでのあらすじ
『短編小説《自由》』
姉の凪(なぎ)と弟の颯(そら)はいつも同じでした。
産まれるのも、話し出すのも、歩き出すのも、恋をするのも、恋が叶うのも、助からない病気にかかるのも、全て同じでした。
そして…
病気で亡くなるのも同じでした…。
終
凪と颯の母の凪子(なぎこ)がノートを閉じた。
「二人ともあんなに幸せだったのに…。ひとで亡くなるなら母親の私で良かったじゃない。どうして…どうしてあの子達が死ななきゃいけないのよ…。」
「もう過ぎてしまったことは変えられないんだ。」
父の颯文(そらふみ)が凪子をそっと抱きしめる。
「もうすぐお盆になるわね。あの子達の部屋を綺麗にして、迎えてあげましょう。」
「あぁ。そうだな。」
部屋を掃除していると、二人が大切に使っていた宝物箱が落ちてしまった。落としてしまった物を拾っていると、手紙が入っていた。そこには
お母さん、お父さんへ。
凪、颯より。
と書いてあった。手紙を開くと、
お母さん、お父さんへ
これは、凪と颯の二人で書いています。
凪からです。
私はもう長くないんだよね。お母さん達は私達の前では笑顔でいたけど、本当はお医者さんに長くないって言われてたんだよね。死ぬときって分かるんだよ。もっと生きたかったな。家族でご飯ずっと食べたかったな。病気になっちゃってごめんなさい。お母さんとお父さんと颯と私の家族で過ごせて楽しかったです!
颯からです。
僕も凪と同じで、長くないってわかってたんだ。もっと生きたかったし、家族で楽しく過ごしたかった。病気になっちゃってごめんなさい。凪とはいつも同じことばかり起こってたけど、まさか病気にかかるのも同じときになるなんてね。お父さん達は、急に僕達を失って悲しいと思う。でも僕達は、今まで同じだったんだから天国に行っても仲良く遊んでるよ!家族で過ごせて楽しかったです!
私達、僕達がいなくなっても笑顔でいてね!
凪、颯より
「二人とも立派に育っていたんだな。」
「私達も二人を見習って笑顔で迎えてあげましょう!」
産まれるのも、話し出すのも、歩き出すのも、恋をするのも、恋が叶うのも、助からない病気にかかるのも、全て同じでした。
そして…
病気で亡くなるのも同じでした…。
終
凪と颯の母の凪子(なぎこ)がノートを閉じた。
「二人ともあんなに幸せだったのに…。ひとで亡くなるなら母親の私で良かったじゃない。どうして…どうしてあの子達が死ななきゃいけないのよ…。」
「もう過ぎてしまったことは変えられないんだ。」
父の颯文(そらふみ)が凪子をそっと抱きしめる。
「もうすぐお盆になるわね。あの子達の部屋を綺麗にして、迎えてあげましょう。」
「あぁ。そうだな。」
部屋を掃除していると、二人が大切に使っていた宝物箱が落ちてしまった。落としてしまった物を拾っていると、手紙が入っていた。そこには
お母さん、お父さんへ。
凪、颯より。
と書いてあった。手紙を開くと、
お母さん、お父さんへ
これは、凪と颯の二人で書いています。
凪からです。
私はもう長くないんだよね。お母さん達は私達の前では笑顔でいたけど、本当はお医者さんに長くないって言われてたんだよね。死ぬときって分かるんだよ。もっと生きたかったな。家族でご飯ずっと食べたかったな。病気になっちゃってごめんなさい。お母さんとお父さんと颯と私の家族で過ごせて楽しかったです!
颯からです。
僕も凪と同じで、長くないってわかってたんだ。もっと生きたかったし、家族で楽しく過ごしたかった。病気になっちゃってごめんなさい。凪とはいつも同じことばかり起こってたけど、まさか病気にかかるのも同じときになるなんてね。お父さん達は、急に僕達を失って悲しいと思う。でも僕達は、今まで同じだったんだから天国に行っても仲良く遊んでるよ!家族で過ごせて楽しかったです!
私達、僕達がいなくなっても笑顔でいてね!
凪、颯より
「二人とも立派に育っていたんだな。」
「私達も二人を見習って笑顔で迎えてあげましょう!」
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筆者:ルア 読者:498 評価:3 分岐:1
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このストーリーの評価
ルア #0 - 17/01/07
![](http://mincomu.dojin.com/sns/~image/userNoImg.png)
すごく面白い☆
いい話すぎる…(T_T)
谷みちる #0 - 17/01/07
![](http://mincomu.dojin.com/sns/~image/userNoImg.png)
毎回、命に関わる話になっちゃいますね。
時間があったらまた違う話書きます!
時間があったらまた違う話書きます!