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『短編小説《自由》』
1章.短編小説《自由》読者948 評価4 分岐6
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瑚次郎
16.12.28
679
3
1
自分はかつて絵本作家として大成したことがあるという。覚えていないけど。
学生時代、暇つぶしに書いていた文がたまたま人の目にとまってから文字書きとして生きていくことになったらしい。その自分の文を気に入ってくれたのは誰だっけ。
だけどもともと文章などまるで関心がなかったようで、思ったことをダラダラと書きなぐった文でもない文しか見つからなかった。

自分自身の作品なら記憶が蘇るかもしれないなんて言われて探し続けてみたけど何もわからない。丁寧に作ったはずのもの、あるいは乱雑に残された文字の集合体ならと思われたがそんなことはなくて。じゃあどうすればいいのかなんて考えなかった。ここまで探して思い出せないならもういいじゃないか。八つ当たりにごみ箱を蹴った。

ぐしゃぐしゃになりつつも原形らしきものがかろうじてわかるくらいの紙くず。よく見ると花のようだ。たしか、花を題にした絵本があったような。それは自分にとってのデビュー作。たまたまあの人が見てくれた初めての文章。ぼんやりとあの人……いや、彼。その輪郭が浮かびかけたとき風で紙の花びらがめくれ上がり、千切れた。相当雑に扱っていたようで無理やりくっついていた状態だったのだろう。せっかく復活しかけた記憶ごと千切れ、思い出のあるはずの花はただのゴミクズの花となった。

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筆者:谷みちる  読者:489  評価:0  分岐:1

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このストーリーの評価

谷みちる #0 - 16/12/28
面白い
頑張ってください!!

瑚次郎 #0 - 16/12/28
それはよかったです~!今思えば初っ端からタイトルがゴミなんて酷いもんですわ……次は綺麗なもの書きに来ますね。今はネタ整理中ですー

谷みちる #0 - 16/12/28
すごく面白い☆
「ゴミクズの花」とても良かったです!

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