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『私の声が届くまで』
この物語は 恋愛 です
1章.私の声が届くまで読者597 評価2 分岐2
2章.声のない歌読者456 評価0 分岐1
3章.ごめん…… 読者423 評価0 分岐1
4章.手のひらに読者363 評価0 分岐1
5章.僕のために読者351 評価0 分岐1
6章.私の声、届くの?読者367 評価0 分岐1
7章.君の声読者326 評価0 分岐1
8章.たんぽぽ読者313 評価0 分岐1
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さし
14.10.21
314
0
1
アリアドネ学び園。
建物の入り口に大きな木の札でそう書かれていた。
名前は聞いたことがある。
普通の学校に行けない人たちが通うところだ。
ここがそうだったのか。
窓から見える男の子は、誰かと話をしていた。
中に入っていくわけにも行かず、私は建物の外から男の子を見ていた。
前に見たときと同じ顔、同じ雰囲気だった。
私のこと、ちゃんと覚えてるかな。
こっちを見てくれないかな。
男の子は誰かと話したり、せわしなく動き回ったりしていた。
なにをやっているのだろう。
と、男の子が、こちらを見た。
私は手を振った。
男の子は、ちょっと不思議そうな顔をしてから、窓から消えた。
玄関の方へ向かったのだ。
男の子はものがあまりよく見えないと言っていた。
私だということが分からなかったようだ。
男の子は正面玄関から出てきて、私に近づいてくる。
「あ……」
男の子が、ちょっと嬉しそうな声をもらした。
もう、名前は知っている。
村上、創馬君。
創馬君は、私の顔をじっと見た。
猫の目みたいな、色素の薄い茶色の目だった。
創馬君は、私の記憶と同じ笑い方をした。
ちょっと、照れたように。
「春香さん。また、会えたね」

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筆者:さし  読者:318  評価:0  分岐:1

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このストーリーの評価

片思い中の天使 #5 - 14/10/21(火)
おもしろすぎw
つづき誰か~書いて~☆

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さし さんが投稿した リレー小説 「 また会えたね 」アリアドネ学び園。建物の入り口に大きな木の札でそう書かれていた。名前は聞いたことがある。普通の学校に行けない人たちが通うところだ。ここがそうだったのか。窓から…
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