これまでのあらすじ
『私の声が届くまで』
この物語は 恋愛 です
アリアドネ学び園。
建物の入り口に大きな木の札でそう書かれていた。
名前は聞いたことがある。
普通の学校に行けない人たちが通うところだ。
ここがそうだったのか。
窓から見える男の子は、誰かと話をしていた。
中に入っていくわけにも行かず、私は建物の外から男の子を見ていた。
前に見たときと同じ顔、同じ雰囲気だった。
私のこと、ちゃんと覚えてるかな。
こっちを見てくれないかな。
男の子は誰かと話したり、せわしなく動き回ったりしていた。
なにをやっているのだろう。
と、男の子が、こちらを見た。
私は手を振った。
男の子は、ちょっと不思議そうな顔をしてから、窓から消えた。
玄関の方へ向かったのだ。
男の子はものがあまりよく見えないと言っていた。
私だということが分からなかったようだ。
男の子は正面玄関から出てきて、私に近づいてくる。
「あ……」
男の子が、ちょっと嬉しそうな声をもらした。
もう、名前は知っている。
村上、創馬君。
創馬君は、私の顔をじっと見た。
猫の目みたいな、色素の薄い茶色の目だった。
創馬君は、私の記憶と同じ笑い方をした。
ちょっと、照れたように。
「春香さん。また、会えたね」
建物の入り口に大きな木の札でそう書かれていた。
名前は聞いたことがある。
普通の学校に行けない人たちが通うところだ。
ここがそうだったのか。
窓から見える男の子は、誰かと話をしていた。
中に入っていくわけにも行かず、私は建物の外から男の子を見ていた。
前に見たときと同じ顔、同じ雰囲気だった。
私のこと、ちゃんと覚えてるかな。
こっちを見てくれないかな。
男の子は誰かと話したり、せわしなく動き回ったりしていた。
なにをやっているのだろう。
と、男の子が、こちらを見た。
私は手を振った。
男の子は、ちょっと不思議そうな顔をしてから、窓から消えた。
玄関の方へ向かったのだ。
男の子はものがあまりよく見えないと言っていた。
私だということが分からなかったようだ。
男の子は正面玄関から出てきて、私に近づいてくる。
「あ……」
男の子が、ちょっと嬉しそうな声をもらした。
もう、名前は知っている。
村上、創馬君。
創馬君は、私の顔をじっと見た。
猫の目みたいな、色素の薄い茶色の目だった。
創馬君は、私の記憶と同じ笑い方をした。
ちょっと、照れたように。
「春香さん。また、会えたね」
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筆者:さし 読者:318 評価:0 分岐:1
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このストーリーの評価
片思い中の天使 #5 - 14/10/21(火)
おもしろすぎw
つづき誰か~書いて~☆
つづき誰か~書いて~☆