これまでのあらすじ
『私の声が届くまで』
この物語は 恋愛 です
私は男の子の手をとった。
どうしてこんな大胆なことができたのだろう。
見ず知らずの他人に、どうして必死に伝えようとしたのだろう。
ちょっと自分の行動が信じられない気持ちになっていた。
う、た。
男の子の手。それは珍しいものだった。
自分のより大きくて、厚みがあって、温かい。
う、た。
もう一度、男の子の手のひらになぞって書いた。
「うた、ね。じゃあ歌を歌ってたんだね。やっとわかった」
私はてのひらにゆっくりと言葉を書いていった。
こえ、×、でない。
すると、男の子はまた笑った。
そして、
どうしてこんな大胆なことができたのだろう。
見ず知らずの他人に、どうして必死に伝えようとしたのだろう。
ちょっと自分の行動が信じられない気持ちになっていた。
う、た。
男の子の手。それは珍しいものだった。
自分のより大きくて、厚みがあって、温かい。
う、た。
もう一度、男の子の手のひらになぞって書いた。
「うた、ね。じゃあ歌を歌ってたんだね。やっとわかった」
私はてのひらにゆっくりと言葉を書いていった。
こえ、×、でない。
すると、男の子はまた笑った。
そして、
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筆者:唐笠 読者:350 評価:0 分岐:1