紹介されている団地を訪ね回りたくなる本
 ページを開くまでは、
なんとなくヴィジュアル一辺倒の写真集か、
それに近いものだと思っていた。
これほど精密な、
住居にかかわる研究書だとは考えなかった。
以前、
軍艦島に関心があって、
『軍艦島実測調査資料集』という大部の本を図書館から借りて読んだことがあったが、
ずっとコンパクトだとはいえ、
ああいったものに通じる本である。

 ただし見事に撮られたカラー写真とその配置、
すみずみに気を配った全体のレイアウトなど、
本書が「建築」という一種のデザインにかかわる本だということを、
いやがうえにも感じさせる。

 「傑作団地案内」として1927年の「同潤会代官山アパート」から2003年の「東雲キャナルコートCODAN」まで18の建築あるいは建築集団が丁寧に紹介され、
日本における集合住宅の歴史が概観される。
その前に基礎知識として「間取り」が説明されるが、
祖形的に考案された「51C」タイプの部屋とは、
1951年に12坪のCデザイン(ほかは16坪のAと14坪のB)が採用されたための命名である。

 戦後まもない時期の日本における住環境を想像させるが、
その年より3年前に生まれた私は小学生時代における家屋の(家族成員に比しての)狭さを思いだすにつけ、
不自然とは感じない。

 今年芥川賞を受賞した黒田夏子とその作品を見出した蓮實重彦との対談で、
蓮實は作品のなかにうっすらと描かれた戦前の3階建て住居に注目し、
階級の没落的な言葉を口にしている。
だが私が思うに、
『abさんご』に救いがあるとすれば、
そうした没落を由々しきこととして描かなかったことにある。
江藤淳が死後、
なんとなく勢いのある評価がなされないのは、
逆の理由によるだろう。

 ところで本書には、
バブル期を象徴する「大川端リバーシティ21」も傑作団地の一つとして紹介されているが(当時の途方もない賃貸料も記されている)、
この近辺に生をうけた吉本隆明がかつて団地を共同納骨堂と表現したことを私は覚えている。
それはバブル期のずっと前のことだったが、
その当時彼のほかの言葉が諄々と染みとおるのとは逆に、
団地についての言葉に説得される余地がこちらには全くなかった。
アパートの三畳間に住んでいた時期である。
世界一美しい団地図鑑 (エクスナレッジムック)

その他の感想

理系の人には堪えられない楽しさ
安心の純正品
金田一少年の事件簿 ファンなら抱腹絶倒間違いなしのツッコミ全開漫画
『経済と社会』第3部6章「官僚制」の訳出
大人のやり直し英語にもぴったり
小学生の子供用に
アルカリ水を作るために必要。
3Dワールドと同時に買いました
食事コントロールの父に
入浴回ですが乳首は見えません
恐怖に溢れた本ですね。
プリンターヘッドの問題か
砂浜では、レジ袋を8枚用意しましょう
時系列的には10巻の後に位置するスピンオフ作品、やはりめぐみんはめぐみんであった
ナメてると汗だくに……
イッチャン
軽くてよい。
他人に話せないことが書いてあった。
古い型式の・・・
これが最新版
かなり 面白い。
スタンドの強度が足りない
部屋着?
プランターや鉢を使ったコンテナ菜園の新しいバイブル
ひたすらリアル、ひたすら過酷、だから面白い!
小品の満足度
次を検討中
リモコンが役に立たない
戻る