ひたすらリアル、ひたすら過酷、だから面白い！

いよいよ栄一郎のテニス生命がかかったジュニア選手権も、
準決勝の山場まで来ました。

栄一郎の知力、
戦略、
体力をフルに使うスタイルはもちろん健在です。
相手の神田は根性論バリバリのきつい試練を乗り越えてきた強敵。
栄一郎とは真逆のタイプの選手です。


そして相変わらずの、
知力と体力を使い自身の身を削り合うような過酷な試合。
目が離せません。

しかし決着がつくときはやって来ます。
そしてこの試合の結果がまた現実的で良い。
まさにこの物語の真骨頂でしょう。

人生のプランを現実的に考える栄一郎といい、
確実に今までの少年漫画とは一線を画してます。

そして悩み葛藤する栄一郎のもとに届く、
全日本選手権出場の知らせ。


ここで栄一郎にも読者にも、
未来に続く道が再び示され、
心の興奮度もマックスになります。
必殺技も特訓によって急激に強くなることも無い、
この物語。
しかし間違いなく面白い。

新しい進むべき道が見つかった栄一郎の今後が楽しみです。


またプロになる現実を当たり前に受け入れたナッちゃんと、
自分を変えようと葛藤しながら戦う清水さんの戦いも見応えがありました。

清水さんの母親の決断にも思わずホロリと来そうになりました。

次巻が楽しみです。