MFレンズの最高傑作のひとつ

プラスチックが多用されるAFレンズと異なり、
主要部品が金属とガラスで構成されている。
操作感は非常になめらかで、
カメラが精密機械であることを思い出させてくれる。
機械精度は最近の高級AFレンズより高いと思う。


28mmは好きな焦点距離で、
ズームレンズも広角端が28mmのものを数本愛用してきたし、
単焦点もAi28mmF2S, AiAF28mmF1.4D、
シグマ AF28mmF1.8ASPH2、
ペンタックスAF FA28mm2.8 なども所有している。
その中でも、
現代的の繊細で透明感のある描写をする AiAF28mmF1.4Dとならび、
やや線が太いもののニコンらしいコントラストが高く力強い描写をするこのAi28mmF2.8Sを最も気に入っている。


135フォーマット、
最近でいうニコンFXフォーマットの周辺部までほぼ破綻のない描写をする。
他のニコンの広角レンズはタル型の歪曲を持つものが多いが、
このレンズは歪曲が殆ど無い。
最短撮影距離が20cmで近接撮影にも強いのでフレーミングにストレスを感じない。


最短撮影距離以外はごく普通のスペックだが、
ニコンらしく力強い描写で Ai Micro Nikkor 55mmF2.8S と並び、
ニコンのMFレンズの最高傑作の一つだと思う。