読みやすい新訳
悲劇の王妃やら、
世紀の悪女やらやらたと喧伝されるマリー・アントワネット。


私たち後世の人間が過去の人物を考えるとき、
必ずフィルターがかかる。


マリーの場合は、
王党派であり、
改革派であり、
作家であり、
詩人であったり・・・そのフィルターの多さ、
色の濃さは世界でも有数のものだろう。


この作品はそのフィルターが殆ど取り除かれていて、
神様から美貌と地位をいただいたわがままな女の子が等身大で動き、


逆らえない歴史の波に飲み込まれてゆく姿がありありと描き出されている。


そこには「よい」「わるい」は存在しない。


歴史の必然によって翻弄される少女の姿にハラハラしながら、
「はじめに」にあるように『その運命と同じように偉大になる』まで見守ることが出来る。


私たちは彼女の結末を知っている。
彼女に対してのそれぞれの思いがあるだろう。


だが、
この本を読むことによってその気持ちをリセットし、
本当の、
等身大の「マリー・アントワネット」と向き合うことが出来る。


ツヴァイクの訳は以前、
岩波で出ていたと思う。
私も持っていたが(他の方のレヴューにあるよう)言い回しが古風で少し読みづらい。


それを今回、
中野京子さんが新訳をされ、
とても読みやすくなっている。
すんなりとツヴァイクの世界に入り込むことが出来るのではないか?

余談↓

あわせて、
私は「マリー・アントワネットとマリア・テレジア秘密の往復書簡」を読んだ。


水面下でこのようなやり取りがあってこうなったのか・・・と思うと面白い。
非凡なテレジアと凡人マリーの意識の差が・・・
マリー・アントワネット 上 (角川文庫)

その他の感想

700ページ超の膨大な短文口語集。「とっさのひとこと辞典」の語研版
多機能で、質感もよく、価格もまずまず。
粘着力が低すぎる
使いやすいということが大事
美味しいお米です。
妊娠5か月です
この訳が一番好きです。
おすすめしたい!
チョコチップ入りのクッキー味
機能は申し分無し。但し製品説明通りのパンタグラフでは無いのはどうかと・・・・・。
改めて読んでみた。
無事に交換完了
心に響くキャンベルの“遺言”
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