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『死を望む』
この物語は ファンタジー です
1章.死を望む読者322 評価0 分岐1
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音速まる
14.09.04
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「夜朝様の朝ご飯はこちらです」
山盛りの極厚肉がそこにはあり、「すごいお肉だね鏡(かがみ)何の肉?」
「この肉はですね、早朝裏山の山草をとりにでかけていると、とつぜん興奮した様子の猪が突進してきたので、とっさに殴り倒してしまいまして、もったいないので、今ここにあります。」 
注意してもらいたいのが、このイノシシ裏山でも熊君がびびるぼどの存在で、全長5メートル近くありその辺のイノシシとは比になりません。
「それだと新鮮だね」
夜朝はまだあどけなさがある顔でニッコリ笑った。
そしてナイフを取り食べようとする瞬間に「なぁーに!?あのもののけ姫に出てきそうな猪は!!」
と極々普通な反応をした人物がずかずかと玄関から廊下を踏みならしてくる。
「あっねぇちゃんおはよう」 
そう手を挙げて声をかける夜朝。
「おはよー♡やーくん♡」
夜朝の顔をみたとなたんにデレデレとし始める姉。
「おはようございます。陽月(ようげつ)様」
とふかぶかく頭を下げる鏡。
するとめちゃくちゃ嫌な顔する陽月。
その顔のまま例のイノシシ肉をみつけ、ナイフを持つ夜朝と肉を交互にみる。
「まさか...それあの猪の肉?」引きつる顔
「そうだよ。ねぇちゃんもたべる?」
「ダメー!!食べちゃだめー!!そんなの食べたら夜朝が毒されちゃう!!」
「大丈夫です!陽月様、肉には問題ありません。新鮮安全なものです!」
「チガーウ!!そんな問題じゃー」
「ねぇちゃんおいひいよ(モグモグ)」
「うわーやーくんダメー!!やーくんの口が食道が毒されちゃう!!綺麗にしないとー!!」
と錯乱する、姉をよそにモグモグ食べる夜朝。「オゴッ」グリグリ!!
夜朝の口の中に指を突っ込む陽月。そしてぐりぐりとおくへおくへ。
「ゲホッげほっ」夜朝が涙目でされるがまま地獄の刑罰のようでした。
とっすかさずに陽月を羽交い締めにした鏡、
そして奥の部屋へとずるずる。
涙をポロポロながしなが両手を夜朝の方へとバタバタさせ引きずられるがままの狂気の姉。夜朝はといえばそれでもニッコリ笑いながら引きずられる姉を見送った。

陽月と鏡は別の部屋にいた。
陽月はいままでとは違う真剣な顔つきになっていた。それはもう別人のように。
「貴女のおかげでやーくんはヒトになれた。それには感謝してる。私が当主の役目もやるし、やーくんには何一つ家の政には関わらせない。けど、あなたはやーくんを殺そうとしてるのは許せない..,」  
「はい」 
そうはっきりと頷く鏡。
「貴女は父を殺してくれた。あの下劣な奴らも皆殺してくれた。貴女は私が出来なかったことをして夜朝を助けてくれた。ただ貴女は貴女が死にたいがためにやったことでしょ」 そう言い陽月は鏡の胸元白い肌にくっきりとした赤い紋様を指差した。
「この呪いのせいで何百年いきてるの?」
そう言われて鏡は俯き、陽月の指差す紋様を見つめた。

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