一般向けの経済学の(クリティカルな)基礎知識
「ショック療法」の主唱者フリードマンMilton Friedman(1976年ノーベル経済学賞受賞)をとりあげ、
その経済理論を考察する。

・「経済学を専門としない人びとが知っておいたら、
何か役立つかもしれないと考えた『経済学的基礎知識』」(285ページ、
あとがき)とある。


著者は、
本書で新自由主義の経済学を考えるについて、

Kポラニーの視点すなわち、
アントロポスanthropos(ざっくり言って被支配者・生活者)とフマニタスhumanitas(支配者・権力者)の二つの人間概念を導入している。

そして、
ノーベル経済学賞はもちろんフマニタス側である。
(スポンサーはスウェーデン国立銀行。


フリードマンより人気のあったガルブレイスが「変人」扱いされてしまう経緯や、
ドラッカーやウェストモーランドの話など話題は盛りだくさん。


そもそもフリードマンの新自由主義neoliberalismは、
経済は市場に任せるべきであるとして政府権力の介入を抑制することを教義の原則とする。

(なお、
neoliberalismとnewliberalismは別物です)
しかし、
その実体は、
体制の変更のためには、
政治とメディアと経済学のバックアップを必要としており、

そのバックアップのもとで、
「自由な市場を実現するため」と称して、
新自由主義(できるだけ規制をなくしたマーケット)を強引に推進している。


現在の私たちの生活環境を考えるとき、
すなわちグローバル化した世界の中でどう生活していくかを考えるとき、

一つの重要な視点を提供してくれるものと思う。


グローバリズムのまえでは国民国家nation stateは無力なのか。

ネグリとハートの「<帝国>」以文社2003 にもグローバル化した世界の中での<帝国>の管理手段について言及がある。

それは、
(1)爆弾(武器)(2)マネー(3)コミュニケーション の三つである(434ページ)。

今後わが国の政府がまた各国の政府がマネーをどう管理していくのか管理できるのか、
注視すべきであろう。


本書に関連して、
下記三冊もおすすめです。
経済ジェノサイド: フリードマンと世界経済の半世紀 (平凡社新書)

その他の感想

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