葬られた「第二のマクガバン報告」 (中巻) の感想

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参照データ

タイトル葬られた「第二のマクガバン報告」 (中巻)
発売日販売日未定
製作者T・コリン・キャンベル
販売元グスコー出版
JANコード9784901423151
カテゴリジャンル別 » 暮らし・健康・子育て » 家庭医学・健康 » 食・栄養

購入者の感想

上巻に引き続き即購入。
この本は、「リコピンが健康にいい」といった類の健康本ではない。
また、人体内の化学反応を解き明かして健康を論じるものでもない。
膨大な統計調査により得られた真実を示すものだ。

中巻では、心臓病、肥満、糖尿病、ガンといった個々の病について触れ、
それらは「プラントベース、ホールフードの食」へと帰結していく。

この本を手にすれば、ヒトにとって適切な「食」の在り方のみならず、
未だ人体の全てを解明しきれていない科学とそれに基づく栄養学の狭量さ
対処医学のみで「病気にならない」ことを追求しない現代医療のおかしさ
といった、多くのことに気づくだろう。

まだ下巻が発刊されていないが、真実の扉は目の前にある。
開くかどうかは貴方次第だ。

あらゆる病気の研究結果をわかりやすく解説してくれているので紹介しきれません
本書で取り上げられている主な病気
心臓病、脳卒中、糖尿病、ガン、多発性硬化症、骨粗鬆症、尿路結石、黄班変性症、白内障、認知症、アルツハイマー病、などなど
個人的に気になった項目1点のみ少し抜粋します。

●「牛乳は危険な食品」を裏付ける研究

〜前半大幅に省略してます〜

食習慣と「1型糖尿病」に関する初期の情報は素晴らしいもので、
次の二点において大きな一歩を踏み出した。
・1994年、「糖尿病が多く見られる家系では、生まれて二年間は幼児に粉ミルクを与えないように」と米国小児科学会が強く要請した。
・食習慣とライフスタイルの観察で「1型糖尿病」の発病を明らかにすることができるかどうかを見るため、「前向き研究」(特定の人々を将来にわたって追跡する種類の研究)を展開させた。(*19)

こうした研究のうち、よく知られているものが、フィンランドで進行中だ。
1980年代(*15)後半と、1990年代半ば(*35)に開始された2つの研究だ。

最初の研究は、「牛乳の摂取は1型糖尿病のリスクを5〜6倍増加させる」ことを示していた。(*36)

一方、2つ目の研究からは、「牛乳は以前存在していたものに加えて、少なくとも3〜4個の抗体を増加させる」ということがわかった。(*35)

別の研究からは、母乳で育った赤ちゃんに比べ、「乳児用粉ミルク」で育った赤ちゃんは、もう1つの牛乳タンパクである「βカゼイン」に対する「抗体」がかなり高くなっていることが判明した。(*37)

また、「1型糖尿病」の子供もまた、この「抗体」のレベルが高かったことをこの研究は明らかにしている。

要するに、これらの研究結果は「特に遺伝的に過敏な子供にとって、牛乳は危険な食品である」ことをはっきり裏付けているのである。

●「牛乳否定」すりかえのための論争

著者は、心臓病、肥満、糖尿病などの生活習慣病の究極の予防・治療法はプラントベースでホールフードの食事であることを、多くの確かな研究から明らかにしている。

三代にわたって乳ガンを持つ家系の母親が、初潮間近の娘の乳ガンリスクを心配し、乳ガンになる前の乳房を手術で切除することについて、著者に助言を求めてきた。
その母親は、遺伝子だけに注目し、食べ物も乳ガンにとって重要な要素であることに気づいていなかった。

一般に誤解されているが、遺伝子異常を原因とする乳ガン発症は、わずか数%の過ぎない。ほとんどは動物性食品と精製炭水化物食品の多い食事により、大量の女性ホルモンにさらされ、コレステロールのレベルが高まることによる発癌だ。
また、大腸ガン、前立腺ガン、などのガン発症に食事がどう関わるかを述べ、種々の自己免疫疾患についても、欧米型の食事がその原因であることを、多くの研究成果を用いて示している。
 
著者は、種々の確かな研究結果に基づいて、健康と食事についての一般常識を覆す。健康のために、プラントベースでホールフードの食事を推奨している。しかし、現実には真実の情報が多くの偽情報により隠蔽されている。
その実情については、続く下巻が楽しみだ。

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