これまでのあらすじ
『スピンオフ作品』
……………………………
或る場所
木々が生い茂っている
此処は、森の中
一人の少女____メアが倒れている
否、寝ている……と言った方が良いのか、外傷が見られないから
「………………」
____もう、着いたのか。
意識、完全に覚醒する前に、闘力、抑えないと……____
____制御、沙
沙、は10の-8乗
即ち1000万分の1である
闘力が、2000億から2万になる
…………………………
__南西方向700m先に、複数の生体反応、有り
此方に近づいてくる__
____……此の儘では、危険か?____
目を開け、意識を覚醒させる
「……闘力は、ちゃんと2万迄に減ったか」
____……だが、現実で持ち合わせた能力、全部有る…………____
………………………………
スクッと立ち上がって、自分の身体を見る
………………
「……なんか、衣装変わってる」
メア……ことレイラの元の衣装は、黒い服であった
が、現在の衣装は、白衣風の上着(半袖)を羽織り、そして………
……なんか………………
「………………肩が重い……ってなぁッ!?」
大声を上げる、何をそんなに驚いているのか
胸のあたりをぺたぺたと触る
……………………………………
____んな………サラシも替えられたか?____
普段から、キツく巻いていたサラシが無くなっており、豊富なモノ………が……………………
と、上から一枚の小さな、メモ用紙程度の紙が降って来る
____………紙?………………何々?____
《その服気に入ってくれました?彼の儘だと、貴女様が凶悪殺人鬼だとバレかなかったので………衣装を変えてみました!!あと、そんなに豊富なモノ持ってるんですから、布で縛って抑えるなんて勿体無いですよ!!
Μορφεύς》
「モルペウス………次会ったら張っ倒す」
____まあ、私が此の世界で殺人鬼だとバレる可能性が低くなるならいいんだけど………………
………もう少しサイズ考えてくれないかなぁ………………。
そして最後の一文は余計だ____
何かキツい、と
…………と
「危ない、忘れてた」
忘れてた、とは南西方向から来る生体反応についてである
此れは、人間の物ではない
人間以外の、何かの生体反応
自我は有ると見た
「………人型の怪物、でも来るかな?」
____現闘力2万の私なんて、格好の餌、ってところか____
体制を整える
………………
「後で、何かサラシ的なの買おう」
邪魔で仕様が無い
南西方向、やって来たのは………
____悪夢の住人
悪魔型の、然も二人である
「………なんか、悪魔みたいなの来た」
「おっ、丁度良い人間発見」
「おーおー、然も何気に超美少女じゃねぇか。闘力は2万………丁度いい感じだな」
二人の悪夢の住人が、メアの方を見て、舌舐めずりをする
完全なる、餌扱い
「………うっは、気持ち悪、如何いう目で私の事見てるんだよ」
____だが、好都合な事に向こうは私の事を完全に舐めきっている。それに………
此の程度、勝てる____
「さーて、行きます____かッ!!」
二人同時に襲い掛かって来る
物凄い速度で
だが、メアにはスローモーションに等しい
「……は、遅過ぎ「多勢に無勢はないんじゃないか?」…!?」
「ガ……ッ!?」
「ぐッ……俺等の餌が……ッ…!」
避けて、一気に仕留めようとする
そんなメアの目の前に、一人の中年の男性が突如現れ、一瞬で二人の悪夢の住人を倒す
消滅……____
……………………………
「……はッ!?」
「おう、大丈夫か嬢ちゃん………………………って、メウロ___!?」
背を向けていた中年の男性が、メアの方に振り替えると、目を大きく見開く
____………メウ、ロ…?____
「………私は、メアだが。メア・ノクス・フェーヤ。………アンタが探しているのとは違うんじゃない?」
「…メア?…………メウロ、じゃなくてメア?」
「そう」
「………………………」
暫しの無言
男性は腕を組み、組んだ腕を解いて右手で頭を掻く
そして、苦笑する
「…あ、嗚呼そうか……!いやー、なんせ、君と瓜二つでな……………驚く位に。
俺は、墺月 徠亜。怪我は無いか?」
「何とも」
「おおそうかそうか、其れは良かった!」
「…………………………」
____何だ此奴、浮かれてるのか?____
ジッと半目で徠亜を見るメア
表情や声色で、相手の様子を伺う
………如何やら、人助けをしたことで浮かれているようだ
____私の命の恩人、とでも思っているのか?____
「あっはっはっはっは!!」
「………………」
豪快に、何か嬉しそうに笑う徠亜
____そう思っていると見た。私の命の恩人、ねぇ………………ノッてやろうか……____
一つ、溜息を吐く
____………ん?徠亜?
………………嗚呼、彼奴等が話してた、例の闘力が2億の奴か____
彼奴等、とはナイトとモルである
____確かに強そうだが………………
「………………矢張り只の人間か」
小さく、徠亜に聞こえないようにボソリと呟く
「ん、何か言ったか?」
「否、別に」
____私より弱い。
………後、阿呆と見た____
「??」
気を取り直す
………………
____そういや、此処何処か分からないわ。
ギルドって何処だ?____
「………ところでさ、夢ギルドって知らない?」
ギルドについて問う
「んあ?夢ギルド?そりゃあ知ってるが………………何だ、行きたいのか?」
「まあね。………此処、何処か分かんないし」
「そうか。まあ、此処からあまり遠くないがな。行きたいなら、連れてってやる、着いてこい」
そう言い、歩き出す徠亜
その後ろを、メアが着いて行く
*
*
*
《dream guild》
ドーンと大きく、此の英語の看板。存在感強い
「………ご丁寧に大きく看板に書いてある」
「分かりやすいだろ?あと、建物が無駄にデカいからな。ギルドに入団したいなら、其処の受付に行って来い。じゃあ、俺は仕事あるから、またな」
「……嗚呼、有難う」
ギルドの依頼がある、とのことで別れる
………………
施設を横目でチラチラと見ながら、受付に行く
「………あの、ギルドに入りたいんだが」
「ん、入団希望者かい?………入りたいなら、能力と闘力値、あと名前教えてな」
何か、用紙を出す男性職員
所謂、ギルド団員の大雑把な情報等についての紙だ
……本当に大雑把、顔写真と能力と闘力値、そして名前だけしか書かれない
「名前は、メア・ノクス・フェーヤ。能力は黒属性の………闇、闘力は2万」
「ふむふむ、メアな。んで、黒属性の闇に、闘力は2万____と。闘力は基準値超してるから大丈夫だな、入団成立!」
「……は、はあ………」
____基準値………なんてあるのか?____
「ん?何か言いたげな顔?あ、若しかして基準値の事か?其れは、闘力が1万無いと入れないんだよ、団体で全員含めて1万越えも可能だがな。最近更に危険な事が増えて来てるからなぁ」
「………あ、嗚呼………どうも、教えてくれて」
「んじゃ、頑張れよ~」
職員に見送られながら、受付を去る
…………………………
____第一関門突破
或る場所
木々が生い茂っている
此処は、森の中
一人の少女____メアが倒れている
否、寝ている……と言った方が良いのか、外傷が見られないから
「………………」
____もう、着いたのか。
意識、完全に覚醒する前に、闘力、抑えないと……____
____制御、沙
沙、は10の-8乗
即ち1000万分の1である
闘力が、2000億から2万になる
…………………………
__南西方向700m先に、複数の生体反応、有り
此方に近づいてくる__
____……此の儘では、危険か?____
目を開け、意識を覚醒させる
「……闘力は、ちゃんと2万迄に減ったか」
____……だが、現実で持ち合わせた能力、全部有る…………____
………………………………
スクッと立ち上がって、自分の身体を見る
………………
「……なんか、衣装変わってる」
メア……ことレイラの元の衣装は、黒い服であった
が、現在の衣装は、白衣風の上着(半袖)を羽織り、そして………
……なんか………………
「………………肩が重い……ってなぁッ!?」
大声を上げる、何をそんなに驚いているのか
胸のあたりをぺたぺたと触る
……………………………………
____んな………サラシも替えられたか?____
普段から、キツく巻いていたサラシが無くなっており、豊富なモノ………が……………………
と、上から一枚の小さな、メモ用紙程度の紙が降って来る
____………紙?………………何々?____
《その服気に入ってくれました?彼の儘だと、貴女様が凶悪殺人鬼だとバレかなかったので………衣装を変えてみました!!あと、そんなに豊富なモノ持ってるんですから、布で縛って抑えるなんて勿体無いですよ!!
Μορφεύς》
「モルペウス………次会ったら張っ倒す」
____まあ、私が此の世界で殺人鬼だとバレる可能性が低くなるならいいんだけど………………
………もう少しサイズ考えてくれないかなぁ………………。
そして最後の一文は余計だ____
何かキツい、と
…………と
「危ない、忘れてた」
忘れてた、とは南西方向から来る生体反応についてである
此れは、人間の物ではない
人間以外の、何かの生体反応
自我は有ると見た
「………人型の怪物、でも来るかな?」
____現闘力2万の私なんて、格好の餌、ってところか____
体制を整える
………………
「後で、何かサラシ的なの買おう」
邪魔で仕様が無い
南西方向、やって来たのは………
____悪夢の住人
悪魔型の、然も二人である
「………なんか、悪魔みたいなの来た」
「おっ、丁度良い人間発見」
「おーおー、然も何気に超美少女じゃねぇか。闘力は2万………丁度いい感じだな」
二人の悪夢の住人が、メアの方を見て、舌舐めずりをする
完全なる、餌扱い
「………うっは、気持ち悪、如何いう目で私の事見てるんだよ」
____だが、好都合な事に向こうは私の事を完全に舐めきっている。それに………
此の程度、勝てる____
「さーて、行きます____かッ!!」
二人同時に襲い掛かって来る
物凄い速度で
だが、メアにはスローモーションに等しい
「……は、遅過ぎ「多勢に無勢はないんじゃないか?」…!?」
「ガ……ッ!?」
「ぐッ……俺等の餌が……ッ…!」
避けて、一気に仕留めようとする
そんなメアの目の前に、一人の中年の男性が突如現れ、一瞬で二人の悪夢の住人を倒す
消滅……____
……………………………
「……はッ!?」
「おう、大丈夫か嬢ちゃん………………………って、メウロ___!?」
背を向けていた中年の男性が、メアの方に振り替えると、目を大きく見開く
____………メウ、ロ…?____
「………私は、メアだが。メア・ノクス・フェーヤ。………アンタが探しているのとは違うんじゃない?」
「…メア?…………メウロ、じゃなくてメア?」
「そう」
「………………………」
暫しの無言
男性は腕を組み、組んだ腕を解いて右手で頭を掻く
そして、苦笑する
「…あ、嗚呼そうか……!いやー、なんせ、君と瓜二つでな……………驚く位に。
俺は、墺月 徠亜。怪我は無いか?」
「何とも」
「おおそうかそうか、其れは良かった!」
「…………………………」
____何だ此奴、浮かれてるのか?____
ジッと半目で徠亜を見るメア
表情や声色で、相手の様子を伺う
………如何やら、人助けをしたことで浮かれているようだ
____私の命の恩人、とでも思っているのか?____
「あっはっはっはっは!!」
「………………」
豪快に、何か嬉しそうに笑う徠亜
____そう思っていると見た。私の命の恩人、ねぇ………………ノッてやろうか……____
一つ、溜息を吐く
____………ん?徠亜?
………………嗚呼、彼奴等が話してた、例の闘力が2億の奴か____
彼奴等、とはナイトとモルである
____確かに強そうだが………………
「………………矢張り只の人間か」
小さく、徠亜に聞こえないようにボソリと呟く
「ん、何か言ったか?」
「否、別に」
____私より弱い。
………後、阿呆と見た____
「??」
気を取り直す
………………
____そういや、此処何処か分からないわ。
ギルドって何処だ?____
「………ところでさ、夢ギルドって知らない?」
ギルドについて問う
「んあ?夢ギルド?そりゃあ知ってるが………………何だ、行きたいのか?」
「まあね。………此処、何処か分かんないし」
「そうか。まあ、此処からあまり遠くないがな。行きたいなら、連れてってやる、着いてこい」
そう言い、歩き出す徠亜
その後ろを、メアが着いて行く
*
*
*
《dream guild》
ドーンと大きく、此の英語の看板。存在感強い
「………ご丁寧に大きく看板に書いてある」
「分かりやすいだろ?あと、建物が無駄にデカいからな。ギルドに入団したいなら、其処の受付に行って来い。じゃあ、俺は仕事あるから、またな」
「……嗚呼、有難う」
ギルドの依頼がある、とのことで別れる
………………
施設を横目でチラチラと見ながら、受付に行く
「………あの、ギルドに入りたいんだが」
「ん、入団希望者かい?………入りたいなら、能力と闘力値、あと名前教えてな」
何か、用紙を出す男性職員
所謂、ギルド団員の大雑把な情報等についての紙だ
……本当に大雑把、顔写真と能力と闘力値、そして名前だけしか書かれない
「名前は、メア・ノクス・フェーヤ。能力は黒属性の………闇、闘力は2万」
「ふむふむ、メアな。んで、黒属性の闇に、闘力は2万____と。闘力は基準値超してるから大丈夫だな、入団成立!」
「……は、はあ………」
____基準値………なんてあるのか?____
「ん?何か言いたげな顔?あ、若しかして基準値の事か?其れは、闘力が1万無いと入れないんだよ、団体で全員含めて1万越えも可能だがな。最近更に危険な事が増えて来てるからなぁ」
「………あ、嗚呼………どうも、教えてくれて」
「んじゃ、頑張れよ~」
職員に見送られながら、受付を去る
…………………………
____第一関門突破
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筆者:結城 読者:99 評価:1 分岐:1
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このストーリーの評価
Kd #0 - 17/08/20
面白い
可愛い
結城 #0 - 17/08/20
挿絵つけてみたかったんで、一度コピペして消して、移した
本人曰く、「本当に邪魔」とのことで(胸が)
本人曰く、「本当に邪魔」とのことで(胸が)