重厚な優れた評伝
話題の『丸山眞男 リベラリストの肖像』(苅部直著、
岩波新書、
2006年5月)を読み終える。
ありきたりな表現だが、
優れた評伝と讃えるべきだろう。
新書ブームもあり、
お手軽な新書が多いなか(その傾向を悪とは断じないが)、
巻末の引用文献一覧がありがたくなる重厚な一冊。


丸山眞男を知る上では、
丸山について論じたものを読むより、
丸山自身が論じたものを読んだほうがいいことはいうまでもない。
だが、
一般に手に入りやすい主著(『日本政治思想史研究』、
『日本の思想』、
『現代政治の思想と行動』、
『忠誠と反逆』、
『後衛の位置から』、
『戦中と戦後の間』、
『「文明論之概略」を読む』)からは知りえない丸山眞男の多面的な姿を描き出している。
ここで描かれている丸山眞男の姿は『丸山眞男集』や『丸山眞男座談』、
『丸山眞男講義録』、
『丸山眞男書簡集』を通読すれば、
ある程度見い出せるものだろう。
だが、
相当丸山眞男に入れ込んでいなければとても読み通せるものではない。
主著の次は浩瀚な全集物に目を通せ、
とは一般の市民が「在家の信徒」として学ぶことを望んだ丸山眞男の本意ではないだろう。
その意味で主著と全集物をつなぐ媒介として、
非常に役立つ本と思う。


本書が描き出す丸山眞男像は、
一般にはあまり知られていない丸山眞男の姿であるが、
けっして重箱の隅をつつくようにして見つけ出してきたトリビアの類ではない。
ましてや、
暴露趣味に基づくものでもない。
そうではなく、
丸山眞男に付されきたイメージに対して、
丸山眞男自身はそのときどき実際に何を語りかけ、
書き記していたのかを丁寧に洗い出している。
たとえば安保紛争に際して、
当時のみならず、
現代に至るまであまり変わることのない戦後民主主義のチャンピオンという丸山眞男像に対して、
丸山眞男がマスメディア以外の場でどのようなメッセージを発していたのかを丹念に追っている。
読者の多くは、
一般に知られている丸山眞男像、
自分がこれまで抱いてきた丸山眞男像との隔たりに驚かされることだろう。
丸山眞男―リベラリストの肖像 (岩波新書)

その他の感想

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