逆境のワイズクラック
 「ロマノフ王朝の秘宝を奪え!(上・下) "The Romanov Ransom"」(クライブ・カッスラー; ロビン・バーセル 扶桑社BOOKSミステリー)を読みました。

 カッスラーの直前の翻訳本「秘密結社の野望を阻止せよ!」(2019年6月)は、
ファン・カブリーヨのシリーズでしたが、
今回はトレジャー・ハンター、
ファーゴ夫妻シリーズの9作目にあたります。
主人公は言うまでもなく、
ラ・ホーヤの住人サムとレミのファーゴ夫妻及び仲間たち・ファーゴ財団。

 舞台は、
帝政ロシア、
ドイツからアルゼンチン⇒そして、
現代のモロッコ、
ポーランド、
ドイツ、
ロシアそして。


ナチス親衛隊中佐、
アドルフ・アイヒマンが逃れた土地へと舞い戻ってきます。

 夫妻は、
皇太后マリア・フョードロヴナの秘宝"The Romanov Ransom"を追って、
「黄金列車」を撫で上げ、
近代史、
暗号の謎を解き明かしながら、
めくるめく探検、
冒険を続けます。
<勧善懲悪>ですから、
悪の側は〈第三帝国〉再興を目論むナチス〈狼衛隊〉+欲にまみれたドイツ人・実業家。
絡むは、
ロシアFSB。
CIAもちょっとだけ(笑)。
まあ、
難しいことは言わずに、
特に大きな仕掛けもない「いつものカッスラー」ではありますが、
ページ・ターナーだとは思います。

 常よりリスベット・サランデルのような能力もなく、
記憶が薄れ、
例を挙げれば、
ロバート・B・パーカーやディック・フランシスの特に後期の著作の区別がつかなくなってきたこの頃(笑)、
カッスラーもどれがどれだか区別がつかなくなってきましたね(笑)そうは言っても、
ついつい読んでしまうのは、
年に2回、
「寅さん映画」を見ていた頃の心と変わりはありません。
著者から見れば、
私たちは「常連客」なのだと思います(笑)

 特筆すべきは、
サムとレミのファーゴ夫妻にあります。
ハメットの「影なき男」のニックとノラの昔から、
米国スリラーの「夫婦もの」の伝統を継承しつつ、
ワイズクラック、
逆境におけるポジティブなダイアローグ、
特に意味のない会話の応酬が今回も楽しめます。
特に、
レミにはいつも魅了されます。

 「ライトハウスでの夜のデートは、
一度も逃したことはなかったのに」
ロマノフ王朝の秘宝を奪え!(上) (海外文庫)

その他の感想

いま最も面白い‘漫才’じゃなかろうか
九州とんこつラーメン 万歳
紅茶のうんちく
いいっすね
不良品か粗悪品か
アップデートに期待
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勉強不足
世界の紛争地帯における、武装解除、動員解除、社会復帰
右門捕物帖、旗本退屈男
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入門として文句なし
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名物編集者の
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マクロの解説端折りすぎ
良くも悪くも素直
PAL切り替え1〜6リージョンフリー
傑作だと思いますよ
強いです
12歳の少女の心の内
経営分析を自分で出来るようになりたい方へお勧めです
ただ素晴らしい・・
メインテーマは、最高!しかし、お目当てのBGMが無い!?
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この本最高
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