ロマノフ王朝の秘宝を奪え!(上) (海外文庫) の感想

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参照データ

タイトルロマノフ王朝の秘宝を奪え!(上) (海外文庫)
発売日2019-12-01
製作者クライブ・カッスラー
販売元扶桑社
JANコード9784594083410
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学

購入者の感想

 「ロマノフ王朝の秘宝を奪え!(上・下) "The Romanov Ransom"」(クライブ・カッスラー; ロビン・バーセル 扶桑社BOOKSミステリー)を読みました。
 カッスラーの直前の翻訳本「秘密結社の野望を阻止せよ!」(2019年6月)は、ファン・カブリーヨのシリーズでしたが、今回はトレジャー・ハンター、ファーゴ夫妻シリーズの9作目にあたります。主人公は言うまでもなく、ラ・ホーヤの住人サムとレミのファーゴ夫妻及び仲間たち・ファーゴ財団。
 舞台は、帝政ロシア、ドイツからアルゼンチン⇒そして、現代のモロッコ、ポーランド、ドイツ、ロシアそして。。。ナチス親衛隊中佐、アドルフ・アイヒマンが逃れた土地へと舞い戻ってきます。
 夫妻は、皇太后マリア・フョードロヴナの秘宝"The Romanov Ransom"を追って、「黄金列車」を撫で上げ、近代史、暗号の謎を解き明かしながら、めくるめく探検、冒険を続けます。<勧善懲悪>ですから、悪の側は〈第三帝国〉再興を目論むナチス〈狼衛隊〉+欲にまみれたドイツ人・実業家。絡むは、ロシアFSB。CIAもちょっとだけ(笑)。まあ、難しいことは言わずに、特に大きな仕掛けもない「いつものカッスラー」ではありますが、ページ・ターナーだとは思います。
 常よりリスベット・サランデルのような能力もなく、記憶が薄れ、例を挙げれば、ロバート・B・パーカーやディック・フランシスの特に後期の著作の区別がつかなくなってきたこの頃(笑)、カッスラーもどれがどれだか区別がつかなくなってきましたね(笑)そうは言っても、ついつい読んでしまうのは、年に2回、「寅さん映画」を見ていた頃の心と変わりはありません。著者から見れば、私たちは「常連客」なのだと思います(笑)

 特筆すべきは、サムとレミのファーゴ夫妻にあります。ハメットの「影なき男」のニックとノラの昔から、米国スリラーの「夫婦もの」の伝統を継承しつつ、ワイズクラック、逆境におけるポジティブなダイアローグ、特に意味のない会話の応酬が今回も楽しめます。特に、レミにはいつも魅了されます。
 「ライトハウスでの夜のデートは、一度も逃したことはなかったのに」

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