だらけた気分にアイロンをかける本

もっと早くに読めば良かった、
というのが第一の感想。

欧米のセレブに嫁いだ日本人女性が書くこの手の本･･･もともとは苦手分野です。

ともすると自分が元々貴族の生まれであるかのように気取っていたり、
お説教に見せかけた自慢だったり
と感じることが多かったから。

偶然レビューを読んで興味を抱いたこの本は、
一般的な日本人女性が、
未知の世界で出会った
美しい生き方をする人々から学んだことを、
喜びとともにシェアしたくて伝えてくれているような
親しみやすい印象がありました。

装い、
インテリア、
食事など様々な面からエレガンスとは何か？が綴られていますが、

特に心に残ったのは、
人付き合いにおいてのエレガンス。
あたりまえのことでありながら
身についていないことを感じ、
改めて深く心に刻みたいと思ったことが多数でした。

中でも人との距離感の保ち方については、
私自身、
詰めすぎたり遠巻きにしすぎたりで
失敗することもあり苦手意識を持っていたので、
参考になりそうです。

また、
フランス文化や貴族文化は何でも正しい、
最高！ではなく、
違和感は違和感として、

いま現在の著者の理解で伝えているところも好感が持てます。

エレガント・凜とした大人にあこがれつつ、
気がつけばエレガンスからはほど遠い生活を送って
しまっている私に、
改めてやる気をくれた本です。

今後も読み返して、
エレガンスに近づきたいと思います。