2地域居住の指南書であると同時に、家族の物語であり子育ての物語
「春になるとメダカをすくい、

自慢のバケツに名をつけて
夏は磯でのベイボとり
かやの中にはほたるの光
虫を手にして喜んで
さかなが死んだと涙ぐみ
いたずらをしてはおとなに叱られ
顔はまっくろ、

手足はきずだらけ
そんな毎日で私の感性、

道徳感が育った」
これは千葉県銚子市の渡辺富夫氏による「貝百話」の冒頭の一文である。

「週末は田舎暮らし」を読み進むにつれ、
何だか同じ薫りが漂ってきた。


私はこの本の舞台である南房総市の古民家から、
歩いて5分とかからない近所に住むジジィである。

「あんだってまぁ(何だってまぁ)、
東京のお嬢さんとお坊ちゃんご一家がこんなとこさ(こんな所へ)、
よ~きゃっしゃるなぁ(よく来なさるなぁ)」と思ったものだ。


 山林が多いとはいえ8,700坪である。
その管理の大変さは知っているつもりだ。

だが、
当地を一目で気に入られた著者ご一家は、
小さな3人の子ども達を自然の中で思い切り遊ばせたい、
という理由を梃子として2地域居住に「突入」されてしまった。

地元のジジィとすればまさしく意を決してのことだろうと、
それくらい大変なことだと思ったものだ。

 だがこの本を読んでわかった。

 子供達のことはたぶん第一なのだろう。
しかしおそらくは同程度のわくわく感をもって親である著者及びその夫もそうしたかったのだ。
そのあたりのことはあちらこちらの行間からぷんぷんと匂ってくる。

 
 だからこれは、
都会と田舎の2地域居住の指南書であると同時に、
家族の物語であり子育ての物語である。

そしてその日常が、
飾らない文体で生き生きとつづられている。
だからひじょうに面白い。


「ふるさとは遠きにありて思ふもの  そして悲しくうたふもの~」という詩もあるが、
今や「故郷」すらなく、
「故郷や遠くなりしは歌もまた」(泥子)であろうと思う。
こうした現代において、
これは一つの実験であり、
読者はその魅力にはまりこむことだろう。
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週末は田舎暮らし---ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記

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