自戒を込めて、時々読み返すのが身のため。
 1929年10月の大暴落の前後数年の出来事を集中的に記述した本。
著者のJ.K.ガルブレイスは、
大恐慌の1930年代にカリフォルニア大バークレーで修士号及び博士号を取得。
著者自身が経済学者としてスタートした時代の話だから実にリアルである(本書の初版は、
1955年刊行)。
人間の行動は簡単には変わらないことに驚く。


・周りの人々が儲け始めると「乗り遅れるな」とばかりに殺到
・皆が買うから値上がりしているだけなのに、
もっともらしい理屈が後から出てきて、
それが歓迎される
・警鐘を鳴らすやつはバカ扱い。
当たっても、
相場を暴落させた張本人と恨まれるだけ。
責任ある立場の者は、
マズイと思っていても何も手はうたない。
バブルの最中も崩壊後も、
政府は「経済のファンダメンタルズは健全」と言い続ける。


 本書が描かれた1955年時点では、
制度面で、
グラス・スティーガル法による銀証分離、
信用取引の保証金維持率の決定権をFRBに付与、
証券市場を監督するSEC創設、
株式上場時の情報公開など改善されたほか、
社会面では、
所得格差が縮小し・セーフティーネットも整備、
学術面でも、
財政・金融政策の重要性を経済学者が認識したから、
かつてのような酷いことにはなりにくいだろうという。

 とはいえ、
著者も能天気ではない。
最終章の最後に「バブルを潰しても、
経済悪化の張本人として糾弾されるだけ。
選挙を考えれば、
国民が儲けてご機嫌なのにバブル潰しなど政権にはできない」旨の実に重い指摘をしている。


 現在から読み直すと、
グラス・スティーガル法は撤廃され(ボルカールールで別の観点から再規制されたが)、
所得格差は過去20年で拡大、
経済学者も1955年当時より自由主義的、
しかも金融のグローバル化が進んでいる。
リーマンショックはなんとか収まったが、
金融崩壊のスケールは大きくなりそうな気もする。


 デフレ経済には閉塞感が漂い、
チャンスも少ない。
「デフレよりはバブルの方がまし」と思うのも無理からぬことだし、
読者自身も「自分は売り抜けて儲けられる」と内心思ったりもするのである。
まあ、
破滅しないように、
自戒を込めて本書を時々読み返すのが身のためだ。
大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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