とても「スナック研究序説」などとは言えない急ごしらえの本
はっきり言って期待外れの本である。

「スナック」についての本邦初の学術的研究と銘打っているが、
公共圏としてのスナックを体系的・学際的に研究するちゃんとした方針も計画もなく、
編者が周辺の東大法学政治学研究科系の研究者に声をかけて、
そうした人脈で研究組織らしいものを作り、
サントリー財団から金をもらって行った、
おざなりの研究としか思えない。
その専門に多少近そうなところで、
各研究者に報告を書かせ、
単なる論文集を多少は体系的に見えるように章立てし、
本にしている。
要するに、
どうせ報告書を出すことになっているから、
多少は有名な出版社から出そう、
幸い売れっ子の有名研究者を集めたから、
出版してくれる出版社はある、
チョコチョコと適当にまとめて出しちゃえ、
ということで短期間で「アリバイ的に」出した本。

だから、
本に体系性がない。
公共圏としてのスナック研究に日本史研究者や社会学研究者は不可欠だと思うのだが、
そうした研究者がいない。
だから、
類型論も歴史概論もない。
喫茶店、
スナック、
赤ちょうちんの公共圏としての役割の違いなど、
本質的な類型論的問題が触れられない。
公共圏としてのスナック研究でもっとも重要なのは、
学生運動の盛り上がりなどもあって、
その草創期である60年代であるのは疑いないが、
その時期のスナック論がまったく欠如している。
だから、
スナックの歴史概論もない。

60年代のスナックを論じないで、
そもそもスナック研究序説と言えるのだろうか。
風営法が改定される中で、
65年頃を境に、
多くのバーがスナックへと変わっていったが、
それとは別に、
軽食小型喫茶店として展開していったスナックもあったはず。
その60年代の多様なあり方が、
現在のスナックに複雑に影響している。
しかも、
60年代は、
一方で高度成長が継続し、
もう一方で学生運動が展開され、
企業・大学とスナック(喫茶店、
赤ちょうちん)との間に複雑な関係が形成された時期でもあったはず。
60年代なら、
まだ生き証人が多数生存していて、
生成期のスナックについて証言を集めようと思えば、
集められたはずだ。
そうしたことをやった形跡が全然ない。
そうしたマジメな研究の代わりに、
無内容でページ数は埋まる座談会でお茶を濁している。
これで何が研究序説だ⁈
日本の夜の公共圏:スナック研究序説

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