単なる地理的な意味での「世界大戦」ではなく、「世界中」の「名も無い人々」を否応なしに巻き込んで行く、悲劇の連関として捉えた力作。
① 本書の序文は、
ノルマンディー上陸作戦に際して米軍の捕虜となったヤン・キョンジュンと言う朝鮮半島出身の兵士の物語から始まる。
ノモンハンで日本軍兵士として戦いソ連軍の捕虜となり、
転じてソ連軍に加わりドイツ軍の捕虜となり、
更にドイツ軍の東方兵として西部戦線に送られると言う数奇と言うしかない運命を辿った。
政治家や将軍の思考様式や戦局を分けた判断のみで歴史を書き終えることを潔しとしない著者の姿勢を感じることが出来る。
勿論、
戦争の悲劇自体を語ることが本書の目的では無いので、
本文において物語としての悲劇は登場しないが、
多くの犠牲が生じたことは随所で記されている。
② 日本人にとって気になることは、
「太平洋戦線」の記述だが、
「アジア太平洋戦争」として満州事変から捉えて行くという、
近年の研究成果を踏まえており、
大東亜戦争肯定論者以外の読者には納得の行く記述と思う。
著者の立場は端的に言えば日本「悪者論」であるが、
第二次世界大戦が連合国にとって「反ファシズム戦争」であったことは常識で有り、
日本がナチスドイツの同盟国として「悪者」になるのも世界の常識であると認識しておくことは日本人にとって大切な事である。
③ 第3巻の最終章では、
当然のことながら広島、
長崎への原爆投下について書かれているが、
著者の立場は婉曲ながら原爆投下肯定論に近いと見ることができる。
被爆者の方からは納得しがたいと思うが、
原爆投下無しに、
日本の指導者が8月の時点で降服の決断に踏み切れたかどうかは議論のある所であろう。
戦争体験者であった小生の両親にしても(父は海軍の下っ端将校で負傷で入院していた、
被爆後の広島の惨状を復員列車から見たと言う。
母は東京大空襲の生き残り。
)、
原爆投下がなければ、
日本は平和国家になる決意が出来ず、
敗戦後も報復の機会を待つことになったかも知れないと漏らしていた事があった。
④ 西部戦線、
東部戦線、
アフリカ戦線、
アジア太平洋戦線と分けて書くことに比べて遥かに難しい、
全ての戦線を関連付けて同時進行の立体として記述すると言う課題に挑んだ意欲作であり、
得る所の多い著作であると思う。
不完全な点や、
多くの異論もあると思うが、
それは次の挑戦者への宿題とすべきであろう。
その他の感想
木綿などに。
(笑)ふふふ
リスニングにはとっても良い
おしい!あと少し!!
百科事典としての評価は低い
入門には最適
古い冷蔵庫の消耗品が簡単に手に入りました
何でこんな売り方するんですか?
フライパンのことがしりたかったので
オリーブグリーンの色が優しい。
安定感があります。
家用に購入しました。
特典DVDは評価が分かれる内容ですが、漫画は相変わらずの面白さ。
マインドマップに便利
お釈迦様が少し身近に?!
想像以上の出来栄え
個性と個体差
届いて小さくてびっくりしました。
水彩画初心者です。
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プロジェクト管理の必須本
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ガラコ処理前下地磨き用に購入
5週してみました。
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安いけど音は・・・
事実は事実として知るべき