逸品ぞろいの江戸人情噺集
 怪異をテーマとした江戸人情噺集。
季節順に1年12話で構成している。

 どの作品も重層的で筋の切り返しが効果的、
それゆえの厚みがある。
設定に多少の無理があってもそうは感じさせず、
かえって哀感が強く残る。
ミステリ・ユーモア・怪談・ハードボイルド・心理劇等々とバラエティを持たせ、
一気に読ませて飽きさせない。
レベルが違う書き手だ。
 

 ただ一つの難点は「いい人」しか登場しないことか。
人情噺ということを割り引いても、
犯罪者も幽霊も結局「いい人」で、
極悪人や異常者は出てこない。
だから安心して読めるとファンは言うだろうが。

 私が宮部の時代劇短篇で最高作と思うのは、
犯罪ミステリが最後にホラーに転じる「時雨鬼」(「あやし」所収)だが、
なぜそう思うか考えてみると、
魔に憑かれた人間のどうにも救われない姿が描かれていたからと思い当たる。


 収載作品はどれも面白く、
すべてA級以上の出来。

 面白く感じた順に挙げると・・・
 「正助の夜着」。
拾われるようにして居酒屋に居着き、
まじめに働く正助がなぜか古着の夜着を買った。
一方、
店主の娘の嫁入りが近づき、
正助がやつれ始める。
その理由が夜着に憑いた女の幽霊に惚れたから・・・。

 二つの話を巧妙に結びつけるテクニカルな構成。
それをあざとく感じさせず、
むしろ片恋の悲哀を効果的に強めている。
読者に結論を預ける形の終幕がモダンな味を加えて素晴らしい。


 「紅の玉」。
天保の改革で奢侈が制限され、
病弱な妻を抱えた飾り職人が貧苦にあえぐ。
そこへ老武士が見事な珊瑚の紅玉をもって極秘の依頼に現れる。
職人は喜び勇んで素晴らしい簪を作るが・・・ 救いのない残酷な結末が印象深い。
 

 「だるま猫」。
やっと憧れの火消しになれたのに、
いざ火事場に出ると恐怖で体がすくむ文次に、
居酒屋の店主が古い猫頭巾・だるま猫を見せる。
これを被ると火事場全体の様子が心中に鮮やかに映り、
どう動くべきかわかる。
再挑戦した文次は恐れ知らずに活躍したが、
その頭巾は恐ろしい魔性を秘めていた・・・。

 形式は怪談だが、
臆病な自分に悩む男の心理、
自分と向き合うことを恐れる心理が何重もの切り返しで鋭く描かれる。
幻色江戸ごよみ (新潮文庫)

その他の感想

ギャロッピンギターの最高峰
早速携帯で聞いています
混合で乳頭混乱に。
使いづらいかも
高い高い高すぎる
鵜呑みにはできないが経験値は評価したい
ひょえー!面白いどすなー。
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みやすい
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アプデ次第でもっと良くなると思います。
使用開始後、Gを見ずに夏を越せました。
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