未来へ集う者たち　

　海洋技術学院の「第四施設」にはいかなる秘密があるのか。
潜入したハルナ＆キリシマの
前に早くも立ちふさがるタカオ。
一触即発、
と思った矢先……。

　今回はとにかく意外な展開の連続。
前述の対戦以外にもにらみ合うゾルダンたちとレキシン
トンもイセの登場で何だか妙な雲行きに。
他にも意外な形で語られる401クルーの過去、
欧州
で動き出す翔像＆ムサシ、
そしてコンゴウに拉致された群像がどうなったのかその後の様子と
色々見せてくれて満足度の高い１５巻。
とりあえずツイン眼鏡ビスマルク再登場はうれしい。

敗戦から復活した「彼女」も日本へ向かうようで、
人類と霧のあるべき未来へ皆が向かって
いく、
そんな流れが感じられます。
まだまだきな臭い要素は多いですけど初期に比べると
明るくなってきた作風、
きっと大団円で終わってくれる…という予感。

　
　文化祭に向けて準備中のタカオパートは完全にコメディ。
よほど情報が欠落しているのか
キャンプファイヤーが何なのかもわかっていないようで色々とトンデモない想像図が（笑）。

これが結構笑えるのでギャグとしても本家の力量を誇示、
いよいよ『クロスライン』がいら
ない子に（笑）。
もっとも、
こんなおちゃらけエピソードでも最後にこれまた意外な要素を
見せてくるなど本当にこの作品は底が知れません。
次巻が楽しみで半年が長い。

　
　Kindle版に収録されないカバー折り返しの「報告書」はイ402からヤマトへ、
学園祭に
ついての報告。
開催協力のため、
ズイカクだけでなくアカギまで動員したようで。
ここで
書かれたということは逆に本編に出てくるか微妙になった気がしますアカギ。

クラスからいって当然メンタルモデルがいるはずなんですが。