経典やイスラーム思想の著作では判らない現代のの考え方の型を教えてくれる著書
 1967年に起きた中東戦争での敗北の地点から現れてきた知的動向を「現代アラブの社会思想」として捉え、
詳述した著作。
序でアラブ社会の現在としてエジプトの例を示したあと、
1967年の敗戦後にマルクス主義を民族主義的に読み込んだ思想が社会批判論として登場し、
PLOやPFLFといった組織が闘争を実践した後大衆の支持を失い、
代わってイスラーム主義が社会批判論として勢力を伸ばし、
やがてイスラーム過激派がイスラーム主義の信条の下でテロを実践するという一種の反復が起きていることを具体例に即して明らかにする。
そしてイスラーム主義の背後で大衆の考え方を規定している要素として終末論があるとみて、
ユダヤ教・キリスト教と共有する終末論、
破滅と裁きと救済の図式を通覧した後に実際の文献を読み解いて現代に流通する終末論の典型を示す、
といった内容になっている。


 一読して、
現代に通用しているイスラーム主義というのはムハンマドの預言以来積み重ねられてきた歴史的な所産を、
ほんの50年強ぐらい前に政治的に再解釈して広まったものなのか、
という思いが浮かんだ。
千年をゆうに超える智慧の遺産としてイスラーム思想には興味があったが、
政治的な運動としてのイスラーム主義にはどちらかとしては受け取り手の現代人の志向の方を強く感じる。
ここのイスラーム主義は、
経典やイスラーム思想の著作を読んでいても理解しがたい部分なのだと思う。
その意味で、
読んでみてよかった。


 また、
ここで描かれているイスラーム主義の世界観が、
アメリカの世界観とよく通じ合っているように見えたのが、
考えてみると不思議だ。
世界を二分して固定し、
白と黒の色分けで善と悪を設定しようとする思考態度に、
共通点が見えた。
この考え方の枠取りは、
自分たちも良くやってしまいがちになる、
ある種魅力的な形だが、
それは夜の思考とも言うべきで、
日が昇れば目に映るものには色彩が取り取りあるように、
二分して固定した枠に収まらないことがたくさんあることを等閑視していると思う。


 現象として現れる出来事の背後で機能している考え方の典型が読み取れる一冊。
現代アラブの社会思想 (講談社現代新書)

その他の感想

ペースメーカーの電磁波チェックに使用してます
"再出発"という名のファーストアルバム
☆みっつです。
パトライトが・・・ちょっと
画期的なアイデア商品
はじめて!
生き残っててほしい品
値が上がったので・・・
硬質の髪の毛でもOK!
思っていた通りの品質です
自宅練習にはミュートは必須ですね
中小企業の必須アイテム
耐久性が・・。
まぁまぁ良いかな
読み直したが、面白い
充実してました。
もどかしさと官能的エロさと
大人の嗜み
水泳用に使ってます
届いたその日から楽しめるとても良い商品でした
やっぱり、充電力が不足
君は強くて優しいライダーマン!
前作よりも立体的に
NLP中級学習者の英語テキストです。
サイズが大きくなく、子供の手にフィットして良いと思います。
OSが非対応のものが増えたので
ようやく登場!
タイムリリース加工と含有量の高さ
これから、10年で株で「1億」つくるのは、無理です!
戻る