バルカンの複雑さは本書を読んでも分からない
一昔前ニュースを賑わせたユーゴの分裂、
民族浄化、
コソボの独立、
人種差別戦争などの実態を知りたくて本書を手にとったが、
混迷の度合いは深まるばかりだ。

一つには他のレビューアーの方々のご指摘通り、
翻訳が非常に読みにくい点もあるが、
バルカンと言う多民族、
多宗教、
多国家の入り乱れている国々を分かり易く説明すること自体困難な仕事なのかもしれない。


本書を読んで最初に感じた違和感は、
我々日本人がバルカン問題を多民族間の紛争問題として捉えているのに対し、
英国人である著者は、
むしろ宗教問題として捉えているようだ。

16世紀以来バルカン半島はオスマン帝国の支配下にあったが、
意外なことにオスマン帝国はイスラム教の国であるにも関わらず、
他の宗教に対して非常に寛容であったことだ。
この辺り、
現在のイスラム国の多宗教に対する苛斂誅求ぶりとはあまりにも異なるので、
びっくりする。

そこの住民たちも、
自分たちはたとえばギリシャ人かと聞かれれば、
私はイスラム教徒ですと答えたりキリスト教徒だと答えたりする。
つまり、
この地域では民族の前に宗教が存在したのだ。
現在のアルバニア、
ギリシャ、
マケドニア、
セルビアなどの国名は近代になってから、
西欧の介入が激しくなって民族自立の意識が芽生えてからのものだ。


バルカン地域はその昔は西欧にとっては「南東ヨーロッパ」なる暗黒地帯で、
治安は悪く、
農業も進歩しておらず非常に後進的な地域に映っていた。

しかし19世紀になって、
オスマン帝国が衰退してから、
オーストリアやロシアなどの介入が激しく、
これが民族の独立性戦争を煽ったようだ。

第一次大戦ではオスマントルコはドイツと組んだため敗戦国になった。
これがトルコのこの地域からの撤退を早めたらしい。

第二次大戦後はギリシャより北の国々はロシアの勢力圏に入り、
東欧諸国と言う分類になった。
これも冷戦が解消されるにつれて、
現在の国境に近づきつつある。


本書の巻頭に7枚の地図が掲げてある。

1.バルカン地形図
2.オスマン帝国 1550年ごろの地図
3.バルカン半島 1870年ごろの地図
4.バルカン半島 1910年ごろの地図
5.バルカン半島
バルカン―「ヨーロッパの火薬庫」の歴史 (中公新書)

その他の感想

飼う前に読んでおくといい本
思わずため息が漏れるカッコよさ
BURAとセットだよ###
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