文法中心のスピーキング練習

ロシア語学習歴数年の者です。


「文法はひと通りやった。
…なのに、
会話でロシア語が出てこない方に！」という表紙のコピーに惹かれ、
手にとってみました。

私自身、
読み書きは大分できるのですが、
いざ話すとなると、
なかなかうまい文章を作れません。


本書は、
外国語教材によくある「フレーズ集」のようですが、
ちょっと独特です。


日常会話に使えそうなフレーズが、
テーマごとではなく文法項目ごとにまとめられているのです。

例えば、
「名詞の複数形」「所有代名詞」「生格の用法」「無人称文」などなど。

それが60項目あって、
それぞれの文法項目が応用された10の例文が、
問題形式で載っています。

また、
例文だけでなく、
文法の解説（箇条書き）や変化表もページ下部に入っています。

なので、
文法の復習（学習）をしつつ、
文を作る練習ができる、
というわけです。


かなり文法が意識されているようで、
巻末にはロシア語文法用語の一覧（もちろん対訳あり）が付いています。

文法も会話も完璧にしたい！という学習者には、
ちょうどいい一冊かもしれません。

私も、
文法の復習がてら、
CDを聞きつつ進めています。


ただし、
人を選ぶ一冊でもあります。

前述のように、
使用場面ごとに分けられた「フレーズ集」ではありません。

なんせ「君の軽率な行動が皆に迷惑をかけているのです」という文の次に、

「彼のおじはホッキョクグマの生態を研究しています」という文が来るくらいで…（笑）。


目的に見合った人なら、
楽しく勉強できるのではと思います。