日本の都市論の大きなパラダイム転換を実感できる
この本は著者が03年頃から人口減少時代の都市の変化を意識し始め、
10年に渡り研究してきた中で、
あえて持論を展開するのではなく、
これまでの他の研究者の多くの研究成果をまとめたものとなっている。

都市を「たたむ」という表現や「スポンジ化」、
「レイヤーモデル」というキーワードも著者が発案したものではない。
しかし、
それを総合化して随所に具体的な例として著者自身の関わった調査やまちづくり活動での実践と当事者の声を紹介することで説明は非常にリアリティがあり、
わかりやすく説得力のあるものとなっている。

明るい未来としてエコでスマートなコンパクトシティの提案がよくあるが、
すでにある都市の再編成にコンパクトシティは適用できない。
最終的にはコンパクトシティに行きつくとしてもその過程の中でスポンジ化の構造を活かした都市空間をつくっていかなくてはならないのだ。
そしてその考えは究極的には貨幣という効率化を追求したツールを使わない「非営利経済社会」として実現される。

「土着的な信仰がつくり出してきた制度や空間に行きつく、
~私たちの内側に潜む、
私たちが共同で持っている意識」に基づいた方法こそが「「たたまれた空間」を支える都市計画なのである。


これまで都市計画というと「人間味のある近代以前の街並み」と「画一化された近代理論で計画された街並み」が比較されることが多かったが、
著者は高度経済成長以後に生まれ、
自身の育った環境のなかにすでに画一化された街並みが身近にあったため、
その二つで区切ることに違和感を感じると言う。
見た目が違っても著者にとってはどちらも人が集まって住むという時点で計画されたものなのだ。

また著者は人口減少社会を過度に恐れる必要はなく、
コントロール可能だとして、
ポジティブな未来像を描く。
ポジティブなのかネガティブなのかは結局考え方次第。
そう考えられるのは著者の身近な環境がとても明るいからだそうだ。

そういった著者によってまとめられたこの本は非常に面白く、
私は日本の都市論の大きなパラダイム転換を感じたのです。
都市をたたむ 人口減少時代をデザインする都市計画

その他の感想

お出かけに重宝します♪
これ以上が必要ならオシロに行く?
モンベルの商品はシンプルで丈夫
「なぜ、そのような考え方で株式投資をしているのか?」
ワンピース風
ストロボ固定には気おつけて下さい。
最初だけ入れにくいです
MRJの記事を期待するも紙面少ない
だんだん過激に
絵が綺麗です
リストのコメントと届いた本の状態が違う
これを付属にすべき
色々と難ありの直輸入品です
直火NG?
なにより簡単!
学者が執筆した経営書では秀逸、これからの経営のあり方について示唆すること、考えさせられること多い。
さすがは元記者さんの文章力
深田恭子のパクり?
おいしい、そして安心
よさげです。
基本をおさえてしっかり鳴ります
相変わらず作者の全力投球感を感じる
難解というより、文脈がわかりづらい
子機2台のFAX
憲法改正に向けて、問題提起の書
Vシネマや上映中の冬映画のネタバレには注意した方がいいと思います
大人カワイイ☆リカガール
なかなかかっこいい
サイズには少し個体差があるようです。
実用的で毎日持ち歩いています
戻る