有斐閣らしい名著。

学部である程度、
経済学を学んで開発経済学を少しずつでも学び始めようかと思っている学部生にも基礎をもう一度、
確認したい大学院生にもオススメできる。
International Developmentに関連する分野の参考書は数多く出ているのだが内容が偏っているものが多く、
途上国の問題指摘（開発独裁など）で終わっているものも少なくない。
農業、
工業といった頻出分野から資本移動や構造調整政策まで幅の広さは素晴らしい。
尚且つ説明が詳細で実に分かりやすい。
用語解説、
索引といったものは当然ながら、
この入門書を学び終わった後の発展段階でどのような専門書を読むべきかも示されている至れり尽くせりの入門書だ。