資本主義の行き詰まりを端的にとらえている
スケールの大きな視点で現代社会を見つめる経済学者水野和夫と社会学者大澤真幸の対談集。

新書版ながら、
実に中身のある本であり、
深く考えさせられる。


以下、
本書からの抜粋である。

「交換経済の中に市場経済と資本主義があり、
市場経済の本質は生産と消費を仲介することに尽き、
資本主義はその時々の上層階級と結びつくことによって市場経済の拡張から恩恵を蒙ってきた。

「エネルギーが無限に使えるようになって、
近代は完成した。
限界収益低減を免れる手段は二つある。
一つは既存のシステムを捨て、
新しいシステムを導入すること。
もう一つは現在のシステムの下で「新しい空間」を発見すること。
新しいフロンティアを発見することが極限まで低下した利潤率を再び高い水準に押し上げる。
石油ショック前、
エネルギーコストは低く抑えられ、
限界費用逓増の法則は成り立たなくしていた。
資本主義の恩恵を享受できるのは、
地球に住む全人類ではなく、
限られた割合の人たちにだけしか成立しない。

「主要先進国で利子率が2%割れとなった今、
16世紀のジェノバの利子率革命を凌駕している。
このような、
利潤率が著しく低い状態が長期化することは、
企業が経済活動をしていくうえでの最低限の資本蓄積ができないということである。

「金利は蒐集の効率性を測る尺度で、
現代の利子率革命はその限界を示している。
リーマンショックは電子・金融空間における蒐集の限界を、
ユーロソブリン危機は領土空間における蒐集の限界を、
3.11原発事故はエネルギーコストの限界費用一定の法則という先進国の特権を崩壊させた。

「資産価格の上昇で巨万の利益を得た人が、
下がった時に公的資金で救われる。
国家が資本の後始末をさせられている。

「中国の存在は中世末期のスペインと同じ。
中国の外にはもう膨張するところはない。
近代社会の幕引きが中国になる。

「人類が取り組んできたあらゆる学問の中で、
経済学が最も誤りが多い。
資本主義という謎 「成長なき時代」をどう生きるか NHK出版新書

その他の感想

もうこれ以外には考えられません
初級者にはよさそうよ
こんなもん…なのかな?
ゆほびかGOLD Vol.26 (CD1枚・タロットカード、おふだ付き) 斎藤一人 ムック
価格から考えれば良品だが、絶賛するほどでもない
良くも悪くもガルプ
今年のIT機器の総括の特集号
内容は面白いけど
購入後も曲追加がありがたい。ゲームパッドだけでプレイできるのは最高!
3歳の孫も楽しめる
「ラヴィアンローズ」が期待を裏切る出来だった。
アスカローーーン
50年前にこの本が存在していたら!
お姫様ですか
多くのカラー写真とともに振り返る、ケガを乗り越え闘った内田選手のワールドカップまでの4ヵ月半
あるYouTubeのレビューを見て購入
犬用に
微妙な出来上がり
スタンプ帳としても活躍!
安くて使えそうです。
置くだけでいいので楽ちん
駒に筋が沢山有ります。
物は良いのに汚れてる
長谷川町子美術館で見ました
大変分かりやすい
こあら
久々にプラモデルを組み立てました。
VGA-BOXの代替として十分機能します
事故にもつながる・・・
早く買えば良かった、、、
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