地中海の落日
「地中海戦記」三部作の完結編。
レパントはギリシャ南部の都市で、
この海戦は「コンスタンティノープルの陥落」の120年後に行なわれた。
地中海が歴史の中心であり続けた長い時代の悼尾を飾った戦闘であり、
ガレー船が海戦の主役を務めた最後の大海戦ともなった。
この海戦のキリスト教側の総督はヴェネツィア、
ジェノヴァ等の海運国の海将だったが、
トルコ側の総督は雇われ海賊だったという話は、
陸軍主体のトルコの事情を如実に示していて面白い。


海戦を挟んで、
著者の自家薬籠中のヴェネツィアの政治家、
市民の姿が精緻に描かれる。
この中に、
「ドン・キホーテ」の作者セルバンテスも本海戦に参加していた等と言う挿話も入っており興味深い。
特に外交交渉によって、
講和あるいは戦闘に入る様子が詳細に描かれ、
物語に引き込まれる。


そして戦闘シーンである。
前2作同様軍船の様子等が精密に描かれており、
著者の資料研究ぶりが窺がえる。
ただし、
戦闘自身は5時間で終ってしまったので、
物語に起伏を付けるため前述のような海戦前後の外交の部分を精緻に描写しているのであろう。


海戦の結果はキリスト教側の勝利に終ったが、
戦闘の痛手のためヴェネツィア共和国は緩やかに衰退して行き、
代って大陸型の近代国家が歴史の主導権を握るようになっていった。
(ローマ贔屓の)著者は、
落日のヴェネツィア共和国の最後の輝きを本作で描きたかったのだと思う。
歴史の転換点となった地中海大海戦を鮮やかに描き上げた秀作。
レパントの海戦 (新潮文庫)

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