般若心経は理解出来る

　三十数年の間、
殆ど意味がわからないままに、
仏壇の前で般若心経を唱えてきました。
これまで何とか意味を知りたくて、
『般若心経』に関する本を十数冊読みましたが、
腑に落ちるような解説書に巡り会うことはありませんでした。

　このたび『暗号は解読された　般若心経』の新聞広告を見て、
永年の望みが叶えられる予感がして、
早速アマゾンから取り寄せました。

　予感は的中、
全編見事な論理で構成されていて、
それだけにスラスラと読み進むわけにはいきませんが、
ジックリと取り組めば、
それに応じて深い真理が染み込んでくるのを覚えました。

　特に「諸法」を「生命活動を展開する場」と説いているところは、
目の前がパッと開けて、
そこから全体が見えてきたように思います。

　また、
「般若心経には物理学と宗教の接点がある」との著者の言葉は、
現代にこそ活きる般若心経であることが確信させられました。

　多くの方々にお勧めしたい一書です。