豊饒なる文学
「小説とは、
本質的に方法論を模索する芸術である」(三島由紀夫)
 バルガス=リョサの代表作「緑の家」は三島のいう言葉がもっとも当て嵌まる芸術作品である。
本作は五つの物語で構成され、
予測できない展開になっているが、
見事にそれらは繋がりを持ち、
恰もジャングルに迷い込んでしまった読者は、
いつしか物語の素晴らしさと言葉の美しさの虜になる。
前衛的手法を取り入れた物語の詳細は、
読者の手により体験してもらうことが、
何よりも大切である。
時間軸や空間軸をひょいっと超え、
魅力ある登場人物の活き活きとした姿に全身が引き込まれる。

 プルースト、
ジョイス以後のいわゆる小説の危機とは無縁の「文学の可能性」が詰まったラテンアメリカ文学は、
身体の中に入り込む不思議な存在である。
「緑の家」は、
ラテンアメリカ文学の豊饒〜土の匂い、
風のうた、
人の温もり〜を随所に官能でき、
至福の読書体験ができると確信している。


 余談であるが、
版元を変え親しみやすい文庫として復刊したことに、
一読者としての喜びを感じている。

価値ある作品が時代を超え、
人類の普遍的財産として受け継がれることは、
翻訳者の熱意・労力(下巻末の翻訳者あとがきは必見の文章である)と出版社の真摯な態度(今後も新しい古典・読み継がれるべき書物を探索していただきたい)に敬意を表したい。

 更に望むのは、
リョサのひとつの極であり、
ラテンアメリカ文学の超大作であり、
20世紀を代表する小説であり、
読者を圧倒するスケールの「世界終末戦争」を岩波文庫で復刊していただきたい。
南米に悠久な山河がある。
それはアンデスという山であり、
アマゾンという河である。
奇しくもAmazonの源流がリョサのふるさとペルーにあることに不思議な縁を感じつつ、
リョサの作品群が多くの人に触れられるよう願っている。
緑の家(上) (岩波文庫)

その他の感想

祈りの偉大さ
買い集める手間要らずでまずまず。
今さらですが
商品が届くのがスピーディーでした。
バイタルサインとは?資器材の使用方法は?
華やかなお風呂になりました
イラストが多く読みやすいです。
修理を願いするより早くて安い
通勤車の必需品
参考書としてはそれなり
子供向けの三輪車につけた
アメリカという国の偽善の本質を鋭く抉った名著、英文でこそ復刻されるべき
大量の写真整理用に
静か過ぎて・・・止まっているのかと!!
付録は良かった
道徳性の進化、ボノボ、ネオ無神論
量が少ない以外は最高
想像通りだが、改善して欲しい点も
絵も中身も真っ白。ぼったくりです(泣)
安くて高画質、そしてコンパクト。
自分用に!!
軽くて臭いが付きにくい
フルーツ用に丁度良かった。
微笑んだままで
確かにやや小さいサイズ感です
男性用の型紙も
デザインは良かったけど
薄くて、着丈長い
キャンプで活躍
さらさら感が気持ちよい!
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