アメリカという国の偽善の本質を鋭く抉った名著、英文でこそ復刻されるべき
徳富蘇峰は東京裁判の法廷に提出して却下された供述書でこう喝破している。
「若し日本の運動が、
万一其中に帝国主義的の不純の分子がありとすれば、
日本人民にそれをコーチした者は、
誰れであるか。
・・・模範を示した先進諸国は、
日本人の伎倆の拙きを嘲り、
若しくは笑う事は勝手であるが、
之を責め、
之を咎め、
之を以て日本を罪せんとするが如きは、
神の眼から見れば、
決して公平の措置ではあるまい。
」(『東京裁判 幻の弁護側資料: 却下された日本の弁明』)

本書でミアーズが書いているのも同じことだ。
欧米は条約の尊重や領土保全といった誰も否定できない原則に立って日本を非難するが、
そうした原則は力の強い国が特権を拡大するための国際システムのテクニックであることを、
日本は欧米列強の行動から学んだという。
極めてリアルな国際政治認識だが、
黒船に強姦されて以来日本は悲壮な思いで師に学び模範生となった。
その優等生ぶりが「先生」には我慢ならないのだ。
つまるところ「この戦争はアジア民族がアジアの支配勢力として台頭するのを阻止し、
米英企業のために日本の貿易競争力を圧殺しようとする米英の政策が引き起こした」とミアーズはみる。


もっとも日本を弁護するのがミアーズの意図ではない。
彼女が伝えようとしたのは、
日本という「鏡」を通して、
ありのままの自己の姿を直視し、
過ちを繰り返すなという母国アメリカへのメッセージだ。
ただ「アメリカに日本を責める資格はない」この一点だけは蘇峰と全く同じだ。
今日に至るまで何ら変わらぬアメリカという国の偽善の本質を鋭く抉った名著である。
アメリカの鏡・日本 完全版 (角川ソフィア文庫)

その他の感想

ポケットのマチと深さがもう少しあれば…
かっこよかった!
良いモノは良い!!
生地を見た方が、イメージがわきます。」
5.1chの音と迫力のアクションシーン
膨らんだ
自分で判断できる知識を増やすための役立つ本
期限切れです
使いやすいですが、品質がイマイチです
まとまる
右も左もわからず内視鏡室へ放り出されたNsへ
3500円って安すぎでは
全国の起業希望者、小規模事業者、金融機関担当者、中小企業診断士受験生の永遠の「バイブル」です!
とらわれないこころ
キャップが2つしか付属しない理由
手ごろなお値段で満足
「読んで理解すること」が必要な科目や業務に関する、努力の仕方を解説
マルチツールの中で一番使えるかも
池田先生が、戸田先生の偉業を達成せんとの、師弟不二の事がつづられいます。
以外と生地が薄かった。
カメ&ポチ
入浴中に使えてお肉が挟まらないのが良い☆
一流のライティングが学べる
合格するためにはこの本
今回もエロいです。
とっても良い
ブラス削り出しの圧倒的な存在感
過激なタイトルですが内容には納得!
高さがきつい
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