「動物報恩譚」というテーマの掘り下げと着眼点は良いが、ストーリーが強引でキャラも弱い
毎回普通の作家はなかなか思い付かないテーマを思い付く能力は良いのに、
全体的な完成度が
今一つな作家・丸山英人の新作

物語は主人公の少年・葛城大和が近所の公園でトラバサミに足を挟まれた一羽の鶴を助ける場面
から始まる。
鶴を助けたその夜、
大和が一人で暮らす自宅に「怪しい人につけられている」と
一人の少女が助けを求めてくる。
大和が助けた長い黒髪と白いワンピースが鶴を思わせるその少女
は鶴田鶴子と名乗り、
一晩泊めて欲しいと言い出す。
一人暮らしの男の家に、
と悩んだ大和だが
結局は折れて鶴子を泊める事に。
「鶴の恩返し」が頭に浮かぶ中、
週明けに学校から戻った大和が
鶴子が泊る部屋に見たのはベッドに寝っ転がってジャージを履いたまま携帯ゲームにうつつをぬかす
鶴子の姿。
出て行ってくれと頼む大和に鶴子は自分は助けられた鶴であり、
恩返しが済むまで
出て行かないと居座り宣言。
そんな鶴子を連れ戻そうと日本報恩協会なる組織が動き出すが…

動物報恩譚、
いわゆる人間に助けられた動物が人間に化けて恩を返すという昔話のパターンに
着眼した中々面白いテーマではある。
絶滅危惧種の動物が人間に化けた存在「擬人」によって
構成された団体「日本報恩協会」の「現代に動物報恩譚を再現して動物保護に熱心な人間を増やそう」
という妙に世知辛い結成の趣旨も面白い。
その上で協会の偽善性や遠大過ぎる行動指針に
対して反発する麻耶をはじめとした擬人たちの想いが掘り下げてあるのは非常に良かった

特に冒頭で全力で「私は鶴です」とアピールする為に「鶴田鶴子」と名乗った挙句、
正体を
明かした上で葛城家に無駄飯食らいとして居座った少女・麻耶を日本報恩協会から連れ戻しに
やってきたツシマヤマネコの擬人で純粋でお人よしな性格の由良がキャラとしては中々良かった
外見年齢が幼すぎて現場に出して貰えず麻耶のサポート係なのだけど、
全力でニートに徹する
麻耶に大和ともども振り回されたり、
実は相当にえげつない「日本報恩協会」の実態にショックを
受ける場面などを見る限り、
麻耶以上にメインヒロインっぽい感じがした
ニートの恩返し (電撃文庫)

その他の感想

なかなか良いですね。
ものぐさ花子の炭酸美容デビュー
時代・人物ごとの構成なのでちょこちょこ読みに向いてます。
暗室カーテンです
概ね的確だが、新たな考察・発想を欠く
歩数・心拍・自転車目的で購入
僕の人生を変えた
やっぱり違う!
完全なコンプリートガイドではないかもしれませんね。
用語解説が詳細
ハイコストパフォーマンス
子規の句を読んで
あまり古い邦画を見てきていない私がレビューするのも口はばったいですが
もう嫌だこのライト・・・
死後の世界より大切なものが、この本にはある
やっぱりエレンは主人公だなあと
亀を飼う前に読む本ならオススメしない
フラットケーブルが・・・
密室トリック・動機など巧く描いています。
薄いけれど春先までは
購入して、約1週間使用しての感想です。
期待しすぎてはダメ。
豪奢な雰囲気を醸し出してくれて幸せな気持ちになれます
ボリュームのある造形美
次も買います
小学校の図書室にこそ置いてほしい本!
気が楽になります
風に強い!
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