理性と情念の果てしなき闘争の記録
 著者の体験に基づいて、
難解なバタイユ思想の根幹を分かりやすく説き明かしてくれる。
特に一般人が見ることのできないラスコーの壁画についての描写は、
写真だけでは知ることのできない洞窟内の様子を見事に再現しているので、
貴重な記録文と言えよう。

 バタイユ思想の鍵概念となっているのは、
二つの力(forceとpuissance)である。
バタイユはニーチェとともに自然の豊饒な荒ぶる力(force)に注目し、
人間の理性の力(puissance)によってその自然の力を支配することには限界があるということに気付いていた。
近代西洋とは、
言うまでもなく、
この理性の力への信仰によって成り立っている世界である。
しかし、
理性を最初から否定し、
自然の力に任せた生き方が現代人に求められていると言えるだろうか。
つまり、
人間の内なる自然である情念を理性の抑圧から解放することによって、
人間は本来あるべき姿を取り戻し、
自然と共生することができるようになるのであろうか。
もちろん、
バタイユはそうは考えない。
理性の力は情念の解放を許しておくことはできない。
それは人間が生きていくためには情念の支配に身を委ねているわけにはいかないからである。
理性と情念の果てしなき闘争、
それをそのまま肯定もせず否定もせず、
いわば善悪の彼岸において体験していくこと、
これこそが彼の「内的体験」なのである。
理解を超えた体験であるという意味で、
バタイユ思想はたしかに難解である。
しかしその難解さは、
「バタイユほど根源的に、
徹底的に、
西欧の理性主義への批判を展開した者はいない」(本書64頁)ことを示すものである。
いまだ理性信仰にすがる現代人がバタイユから学ぶべきところは少なくないと思われる。
バタイユ―そのパトスとタナトス

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