青くさくて、感傷的すぎる。記憶ってそんなもの
村上春樹って名前がやたらと一人歩きしいるが、
私は村上春樹の本ほど予備知識なしに読んだ方が断然楽しめるものはないと思う。
事実、
私は恥ずかしながら中学生まで外国文学しか読まない西洋コンプレックスばりばりの文学少女だったので、
たまたま家にある『ノルウェイの森』を読んだとき、
村上春樹なんて名前まったく知らなかったし、
これがベストセラーなんてことも知らなかった。

だから、
よく見る評価で“これがベストセラー?”とか“これが純文学?”とか“これがノーベル賞候補の作家?”とか書いてあるととても違和感を感じる。

そういう先入観なしに読んだら、
ビックリするくらい自分の中にスルスル入ってくる奇妙な小説なのに・・・・。
これはまぁ人それぞれだろうけど、
私は少なくともこの露悪的なほど感傷的で理不尽な小説に物凄く感動したのを覚えている。

死人が多いとか、
整合性がないとか、
そんなこと他の小説でも山程あるし、
性描写も特に過激だとは思わなかった。
そんなことよりも、
ただただ胸が痛くなった。
直子はキヅキや姉の亡霊に囚われ続けていて、
本当に人を愛せなくなっていたのかもしれない。
そんな静かな生を感じさせる直子を、
唯一救えたかもしれないワタナベ君が、
鮮やかな生を感じさせる緑に惹かれていく過程。
そして直子やキズキが何故死ななければいけなかったのかの徹底した"分からなさ"は、
この奇妙なストーリーだからこそリアルに浮かび上がってきて、
痛々しい。

人の記憶なんて不確かなものが多い。
事実、
自分の胸にしまっている大切な記憶や思い出を掘り起こしたら、
『ノルウェイの森』の様に奇妙で生々しいものが出来上がってしまうんじゃないかと思う。
私は、
この小説はワタナベ君が直子のことを忘れないために、
書いた小説なのだと思う。
だからこそこれ以上ない位感傷的なのだ。
大人になるとよくわかるけど、
過去の記憶を思い返すときほど感傷に耽ることはないのだから。
実際にあの時の中に身をおいていたころ、
自分がどれ程青くさくて愚かなのか分かっている人はいない。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

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