機械の決定版

改訂版です。
旧版に比べると解説項目が少し増え、
また掲載されている問題も最近の出題傾向を反映した問題に一部差し替えられていますが、
全体的な記述はそうかわっていません。

はしがきにも旧版をお持ちの受験生はわざわざ改訂版を購入する必要はありませんとご親切に書いてあります(笑)。

ここ数年で試験の傾向はかなり変化してきたようです。
もともと機械に関しては出題範囲がひろく、
なかなか的が絞りにくい難関科目でしたが、
その反面、
公式をしっかり覚えて過去問題の解法を身につければある程度合格基準にちかい実力は身につけることができました。
しかし最近ではよりふかい理解力が求められる問題がかなり出題されているようで、
生半可な知識では太刀打ちできなくなっています。

このテキストのいいところは原理的、
基礎的な解説がしっかりしていて応用力が身に就く編集工夫がされているということです。
これほど解説が丁寧で、
しかも細部にわたって詳しい本はほかにありません。
わたしが受験した５年ほど前まではこのテキストに記述されている７割程度が理解出来れば合格水準に達しましたが、
いまではそれ以上の理解力が求められているようです。

わたしが受験した当時、
機械と言えばこの「これだけ機械」が定番でしたが、
以上のことからもこれからますますこの本の真価が発揮されるのではないかと思います。

機械のテキストの選択で悩んでいる受験生には迷わずお勧めできる一冊です。

いろいろな参考書にあれこれ手を伸ばすよりも、
この一冊と同社発行の過去問題集「機械の１５年間」をとことん丹念に勉強すれば機械は合格基準に達しますし、
けっきょくそのほうが早道です。
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