年寄りが長生きする積極的な意味は、生物学的には見出せない
「ゾウの時間、
ネズミの時間」が面白かったので、


著者の本川氏の著作をいくつかまとめて手にとってみた中の一冊。


1996年刊の「時間」の再刊である。


「ゾウの時間、
ネズミの時間」ではサイズの生物学というジャンルを日本に紹介しつつ、


動物によって流れる時間の速さは違う、
という仮説を打ち立てたが、


本書ではこの仮説をさらに推し進め、
社会学や経済学にまで「サイズと時間」の説明原理を

導入しようと試みている。


さらに「現代人は長生きしすぎている」という。


人間はサイズ的にいうと30年程度の寿命しかないはずの生き物だという。


それが80年も90年も生きるのはなぜか。
大量のエネルギーを注入しているからである。


現代の日本人が使っているエネルギーは、
体重にすると6トン。
ゾウ並みだという。


ゾウの寿命は70年。


化石燃料を大量に消費することでゾウ並みの寿命を獲得しているのが現代の日本人である。


本川仮説は必ずしもそのまま無批判に受け入れられるものではないが、


説明原理としては、
かなり納得させられてしまうし、


これまでの通念、
常識を根底から覆すモノの見方であることは間違いない。


生物学から得られた知見でもって、


哲学や物理学の問題=時間論にアプローチする。
ここが新しい。


高齢化社会への問題提起など、
幅広い年齢層の知的好奇心をくすぐる内容である。


特に畑違いではあるが、
フッサールの現象学に興味のある方にお勧めしたい。


ともあれ一読して決して損はない。
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【文庫】 「長生き」が地球を滅ぼす 現代人の時間とエネルギー (文芸社文庫 も 3-1)

その他の感想

夏、早く来い!!
必要です
本のタイトルは完璧、内容は群盲像を評すの集合体だが、労作である。
初宮台 読む気にならないの一言
不満点は無し
コーヒー3杯分が入る手頃な大きさで頑丈
ソーラーチャージャーはバッテリがあってこそ
安心感がありました。
デジイチ買いました
娘用
八九寺らしいone and onlyのヒロイン本は成功
外れないと満点ですが
いつも自己中な奴らが言いたい放題な作品だけど
冷え性さんにお勧め!
一味(踏み)ちがう
直角切断
初めてでも安心です
元祖ロックポート
その人らしい人生のしめくくり方
ワイドリムにピッタリ!!
無駄がないセット
抽象的な線形代数にお悩みの方に
曲は好き。
バックカメラの代わりにはならないかな。。。
レンジに使えるし、臭いも残らない
10年前読み、生き方に最も影響を与えた本、私はその通りに行動して今に至る、修正箇所が必要ない骨太な本
特典が、もうちょい。
そんなに悪い製品ではないのでは?
ミニUSB Bタイプのケーブルは希少です
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