もう少し早く

動機づけ面接法の１章から１４章までが「基礎・実践編」として出版され、

１５章から２５章までが「応用編」として出版された。

「基礎・実践編」では、
ミラ博士ーとロルニック博士によって
動機づけ面接法の技法が順を追って語られている。

一方、
「応用編」の各章はそれぞれ独立しており、
動機づけ面接法の実践家や研究者によって、

動機づけ面接法の各治療場面（たとえば若年者とか、
司法領域とか）への適用について書かれている。

「応用編」は、
動機づけ面接法の効果に関するエビデンスについての記載が多く、

読んでいて退屈するところもある。
しかし、
そうした文章の合間に、

はっとするような臨床的な知見が述べられている。

やはり、
最後まで読みとおすことをお勧めする。

「基礎・実践編」の出版から「応用編」の出版まで５年が経っている。

重要な書物だけに、
もう少し早く出版されてもよかったのではないかと思う。