「わかる」とはどういうことか―認識の脳科学 (ちくま新書) の感想
参照データ
タイトル | 「わかる」とはどういうことか―認識の脳科学 (ちくま新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 山鳥 重 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480059390 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 心理学 » 読みもの |
購入者の感想
「わかること」を心像というキーワードで平易に解説した一冊。この本によれば、知覚は「よく磨かれた鏡」のように、事実を心に映り込ませるのではなく、発生した現象をいったん取り込み、知覚心像として再構築する。言語も音韻で構成された知覚心像の一つだが、自分の中の記憶現像と響き合わないと「意味」が生まれない。そして「わかる」とは、主に言語体験で自分も相手も同じ記憶心像を喚起することに他ならない。
また、いろいろな「わかる」が存在すると指摘している。 全体像により「わかる」(専門用語で見当識と言うそうだ)、整理すると「わかる」、筋が通ると「わかる」、規則が通れば「わかる」など。
筆者ができるだけ平易に説明しようとしていることは認めるが、伝えるべきことの整理が少し足らないかも知れない。「規則が通ればわかる」と「ルールを発見すればわかる」などはダブっていると思う。
しかしながら「わかること」がわかってくる面白い一冊には間違いない。
また、いろいろな「わかる」が存在すると指摘している。 全体像により「わかる」(専門用語で見当識と言うそうだ)、整理すると「わかる」、筋が通ると「わかる」、規則が通れば「わかる」など。
筆者ができるだけ平易に説明しようとしていることは認めるが、伝えるべきことの整理が少し足らないかも知れない。「規則が通ればわかる」と「ルールを発見すればわかる」などはダブっていると思う。
しかしながら「わかること」がわかってくる面白い一冊には間違いない。