南北朝内乱と東国 (動乱の東国史) の感想
参照データ
タイトル | 南北朝内乱と東国 (動乱の東国史) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 櫻井 彦 |
販売元 | 吉川弘文館 |
JANコード | 9784642064439 |
カテゴリ | 歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般 |
購入者の感想
本シリーズの5巻目を読み、その前の時代も知りたくなり購入してみました。
本書は、後醍醐天皇の建武の親政~足利義満による南北朝の統合までの時代をとり扱っ
ています。
東国に特化した内容ではなく、上記の時代の政治状況の解説を行い、その政治状況が東
国にどのような争いをもたらしたかについて記述されています。この東国の中には奥州
も若干ですが含まれます。
東国というタイトルだったので鎌倉公方足利基氏の記載も多いのか?と思いましたが、
あくまでも主役は南北朝内乱という大局的な観点でしたので、多少記載がある程度でした。
ただ、南北朝の内乱は足利尊氏が奉る北朝と後醍醐天皇要する南朝の争いという程度し
か知らなかったので、とても新鮮な内容でした。
北朝側が一枚岩ではなく、南朝という敵がありながら、内部抗争を繰り広げます。足利
尊氏の弟直義は、争い事は幕府が沙汰をするので、武士が一揆(集団)を形成して争い
事をしてはいけない。という幕府の権威や権力を高め重視する政策だったようです。
ただし、そのことを受け入れられない武士も多く存在したようで(当然不利な沙汰を受
けた側は)、足利家の重臣高氏は「所領没収?そんなもの気にせず居座っまえ。」と言
ったエピソードが紹介されており、思わず笑ってしまいました。
こうして、室町幕府の重要人物である、足利直義を支持する勢力と高師直一族を支持す
る勢力が分裂して熾烈な争いを繰り広げることになり、東国も多大な影響を受けること
になります。
そこに、室町幕府の敵である南朝方も絡むので、複雑怪奇な状況が多々起こります。足
利尊氏が南朝と和睦したり、足利直義が南朝に降伏したり、北朝の皇族が南朝に連れ去
られたりと、飽きない話題が満載です。室町幕府を作った足利尊氏の苦労と心労がよく
伝わります。正直、こいつらをまとめるの大変だなと・・・・・。
本書は、後醍醐天皇の建武の親政~足利義満による南北朝の統合までの時代をとり扱っ
ています。
東国に特化した内容ではなく、上記の時代の政治状況の解説を行い、その政治状況が東
国にどのような争いをもたらしたかについて記述されています。この東国の中には奥州
も若干ですが含まれます。
東国というタイトルだったので鎌倉公方足利基氏の記載も多いのか?と思いましたが、
あくまでも主役は南北朝内乱という大局的な観点でしたので、多少記載がある程度でした。
ただ、南北朝の内乱は足利尊氏が奉る北朝と後醍醐天皇要する南朝の争いという程度し
か知らなかったので、とても新鮮な内容でした。
北朝側が一枚岩ではなく、南朝という敵がありながら、内部抗争を繰り広げます。足利
尊氏の弟直義は、争い事は幕府が沙汰をするので、武士が一揆(集団)を形成して争い
事をしてはいけない。という幕府の権威や権力を高め重視する政策だったようです。
ただし、そのことを受け入れられない武士も多く存在したようで(当然不利な沙汰を受
けた側は)、足利家の重臣高氏は「所領没収?そんなもの気にせず居座っまえ。」と言
ったエピソードが紹介されており、思わず笑ってしまいました。
こうして、室町幕府の重要人物である、足利直義を支持する勢力と高師直一族を支持す
る勢力が分裂して熾烈な争いを繰り広げることになり、東国も多大な影響を受けること
になります。
そこに、室町幕府の敵である南朝方も絡むので、複雑怪奇な状況が多々起こります。足
利尊氏が南朝と和睦したり、足利直義が南朝に降伏したり、北朝の皇族が南朝に連れ去
られたりと、飽きない話題が満載です。室町幕府を作った足利尊氏の苦労と心労がよく
伝わります。正直、こいつらをまとめるの大変だなと・・・・・。