SOSの猿 (中公文庫) の感想
参照データ
タイトル | SOSの猿 (中公文庫) |
発売日 | 2012-11-22 |
製作者 | 伊坂 幸太郎 |
販売元 | 中央公論新社 |
JANコード | 9784122057173 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド |
購入者の感想
雑誌のインタビューでもあるように最近のこの作者は、自分の書きたいものを書いているのが良く分かる。しかしそれが読者の満足度とは比例していないような気がする。悪く言えば作者の独りよがりの自己満足が最近顕著になっているともいえる。
内容はほかのレビュアーが書かれているが主人公が2人いて、1人目はイタリアでエクソシストの経験のある電機店の店員が、母親の知り合いにひきこもりの息子についての相談を受ける。もう1人は株の誤発注をしてしまった会社員の調査をする過程で、なぜか孫悟空と出会うというもので、この2人の話が物語の後半でつながる構成になっている。
内容についてはミステリ要素がかなり薄く、したがってミステリ小説ではない。孫悟空が出てくるもののそれ程ファンタジー色が強いわけでもない。結構現実的な話で、最近の伊坂作品同様最後に落ちやどんでん返しなどはない。
初期作品と比べるとミステリ色が薄くなり、内容も結末もインパクトが薄く、駄作ではないが普通の作品止まりの印象を受けた。
もともとガチガチのミステリ作家というわけではなかったのだが、私としてはもう少しミステリ要素の強い作品を読んでみたいと思った。
内容はほかのレビュアーが書かれているが主人公が2人いて、1人目はイタリアでエクソシストの経験のある電機店の店員が、母親の知り合いにひきこもりの息子についての相談を受ける。もう1人は株の誤発注をしてしまった会社員の調査をする過程で、なぜか孫悟空と出会うというもので、この2人の話が物語の後半でつながる構成になっている。
内容についてはミステリ要素がかなり薄く、したがってミステリ小説ではない。孫悟空が出てくるもののそれ程ファンタジー色が強いわけでもない。結構現実的な話で、最近の伊坂作品同様最後に落ちやどんでん返しなどはない。
初期作品と比べるとミステリ色が薄くなり、内容も結末もインパクトが薄く、駄作ではないが普通の作品止まりの印象を受けた。
もともとガチガチのミステリ作家というわけではなかったのだが、私としてはもう少しミステリ要素の強い作品を読んでみたいと思った。