和食の知られざる世界 (新潮新書) の感想

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参照データ

タイトル和食の知られざる世界 (新潮新書)
発売日販売日未定
製作者辻 芳樹
販売元新潮社
JANコード9784106105500
カテゴリジャンル別 » 暮らし・健康・子育て » クッキング・レシピ » 和食

購入者の感想

「相手の国の食文化の中にいかに溶け込めるか、いかにその食文化に新しいテイストを提供できるか、いかにその食文化の隠れた魅力を引き出すことができるか、そういう視点を持たなければ、何かを異文化の中で広めるのは難しい」「ただ料理を口に運んで『美味しい、不味い』といっても進歩はない。料理とは総合芸術だから、あらゆる角度から『考えながら』食べると、おのずと味覚に対する審美眼も備わってくる」。

日本食が世界でブームを巻き起こしている。それだけではない。たくさんの欧米のシェフたちが、西洋料理におけるヘルシー指向及び素材を生かすという流れにおいて、自分たちの料理に日本食の智恵を取り入れるようになってきているという。そのような、世界無形文化遺産に登録された現在の和食の立ち位置を、グローバルな視点から見つめ直して語った本。著者は、12歳で渡英し、米国でMBAを取得し、父親急逝後に跡を継いだ辻調グループ代表。著者が13歳当時のイギリスでの苦い経験に始まり、西洋での和食の受け止め方がどのように変化してきたのか、そもそも和食の真髄とは何なのかについて、考察されている。

著者によると、それがどんなに日本で人気のメニューであっても、必ずしも外国人にそのまま受け入れられるわけではないという。象徴的なのはあんこで、甘いもの好きの外国人でもなかなか口にしようとしない。そんな和食が世界に出て受け入れられる場合には、以下の3つのパターンがあるという。そして、受け入れてもらえるかの成否を決めるのが、異文化への「変換力」だと述べられている。

1.「カリフォルニア・ロール」のように、和食と呼ぶのがはばかられる、海外の味覚にあわせたもの。
2.和食とは呼び難いが、あきらかに日本の料理の影響を受けている、ハイブリッドなもの。
3.和食でありながら、果敢に新しい素材や手法を取り入れているもの。

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