不毛地帯〈4〉 (山崎豊子全集) の感想
参照データ
タイトル | 不毛地帯〈4〉 (山崎豊子全集) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 山崎 豊子 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784106445255 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 全集・選書 » 個人全集 |
購入者の感想
男性でもまともに描けない「組織の力学」が見事に描ききられている。
ラストシーンは、物凄く感動した。まさに、男の生き様だとぐっときた。もともと、第1巻の最初の最初で大門社長は、明治に政商から出発した三井・住友・三菱のような財閥としての伝統に基づいた大組織と戦える組織力を近畿商事(伊藤忠商事)にもたらすために、壱岐正を雇います。その眼力に素晴らしさが証明される瞬間は、涙なしには見れませんでした。商社の会社面接を受ける学生は必ず読めといわれるようだが、この本は、数年大組織で働いた経験がある人、ましてや財閥系の大商社と非財閥系もしくは中小の専門商社との違いを見たことがある人ならば、唸らせられ、実感する作品です。
また、大本営参謀時代から大商社の商社マンとして上り詰めるまで一貫して、大東亜戦争を参謀として企画した真の理由である、石油エネルギーの確保という国益を追う真摯な姿、そしてその世界の汚れきった泥臭さの対比は、見事といわざるを得ない。そして、日本という経済立国が成立するための最大のKSFは、エネルギーの確保であるという現実はいまだ変わっておりません。国家戦略と地球を見据えるスケールの大きな作品でした。読んでよかったです。壱岐正、かっこよすぎです。
ラストシーンは、物凄く感動した。まさに、男の生き様だとぐっときた。もともと、第1巻の最初の最初で大門社長は、明治に政商から出発した三井・住友・三菱のような財閥としての伝統に基づいた大組織と戦える組織力を近畿商事(伊藤忠商事)にもたらすために、壱岐正を雇います。その眼力に素晴らしさが証明される瞬間は、涙なしには見れませんでした。商社の会社面接を受ける学生は必ず読めといわれるようだが、この本は、数年大組織で働いた経験がある人、ましてや財閥系の大商社と非財閥系もしくは中小の専門商社との違いを見たことがある人ならば、唸らせられ、実感する作品です。
また、大本営参謀時代から大商社の商社マンとして上り詰めるまで一貫して、大東亜戦争を参謀として企画した真の理由である、石油エネルギーの確保という国益を追う真摯な姿、そしてその世界の汚れきった泥臭さの対比は、見事といわざるを得ない。そして、日本という経済立国が成立するための最大のKSFは、エネルギーの確保であるという現実はいまだ変わっておりません。国家戦略と地球を見据えるスケールの大きな作品でした。読んでよかったです。壱岐正、かっこよすぎです。