女王国の城 上 (創元推理文庫) の感想

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タイトル女王国の城 上 (創元推理文庫)
発売日2012-10-25
製作者有栖川 有栖
販売元東京創元社
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“’90年代を代表する本格ミステリー”といわれた傑作『双頭の悪魔』から15年7ヵ月、待ちに待った有栖川有栖の正統派本格ミステリー<江神二郎・学生アリス>シリーズの第4作。今回はその文庫化である。

’07年、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門で第1位に輝き、「このミステリーがすごい!」国内編で第3位にランクインした。

「鎖国」された新興宗教の総本山、その中に迷い込んだアリスたち、そしてそのクローズドサークルの中で起こる連続殺人事件、まったくのアウェイで不利な立場・条件の下で推理を余儀なくされる江神部長、そして関係者全員を集めての推理の披露と真犯人の指摘。本格ミステリーのお約束(コード)をふんだんに取り入れて構築されたストーリーは、マニアには応えられないものに出来上がっている。とりわけ「城」を「鎖国」しなければならなかった教団のシチュエーションは良くできている。時代設定もバブルがはじける直前の1990年としているが、作者と同年代の私は違和感なく入り込むことができた。

「あとがき」によると、このシリーズは、長編は次の5作目でフィナーレを迎えるとのことだが、ファンとしては江神・学生アリスたちの冒険譚をもっともっと読み続けてゆきたいところである。

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