忘却の声 上 の感想
参照データ
タイトル | 忘却の声 上 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | アリス・ラプラント |
販売元 | 東京創元社 |
JANコード | 9784488010232 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学 |
購入者の感想
「わたしは64歳・・・」とかなんとかの、小学生の日記風の「あらすじ」を読んで一度は放り投げかけた一冊。
しかも「認知症」?
おもしろくなさそー(苦笑)!
そのうえ装丁はなんだかメルヘンちっく・・・
ところが、モノは試しと読みはじめたら、とてもコワいお話しでした。
45歳以下の読者にはわからないかもしれませんが、自分にも身内にもまちがいなく忍び寄る「老い」の影。
その衰えの途上でいきあたってしまう暴力や殺人といったシーンに、無力な老人はあらがう術もありません。
派手なドンパチやカーチェイスはもちろんありませんが、「すぐそこにある危機」的な、誰にでも起こりうる現実的なテーマが、サスペンス好きをじゅうぶん満足させる作品になっています。
「そうなった時」にはじめてわかる、家族の絆、友情の大切さ。
しかし、それさえも一歩まちがうと、なれあい、しがらみ、はてしない厄介さに姿を変え・・・
着地は想定内で、さしたるサプライズはありませんでしたが、しんとした余韻とともに、
「もしかしたら、こういうこと、けっこうあるのかも・・・」
と背筋が寒くなる一瞬も。
やたらイケメンの元SAS隊員や国家的陰謀うずまく別世界のお話しにはもう飽きた、という方におすすめです。
しかも「認知症」?
おもしろくなさそー(苦笑)!
そのうえ装丁はなんだかメルヘンちっく・・・
ところが、モノは試しと読みはじめたら、とてもコワいお話しでした。
45歳以下の読者にはわからないかもしれませんが、自分にも身内にもまちがいなく忍び寄る「老い」の影。
その衰えの途上でいきあたってしまう暴力や殺人といったシーンに、無力な老人はあらがう術もありません。
派手なドンパチやカーチェイスはもちろんありませんが、「すぐそこにある危機」的な、誰にでも起こりうる現実的なテーマが、サスペンス好きをじゅうぶん満足させる作品になっています。
「そうなった時」にはじめてわかる、家族の絆、友情の大切さ。
しかし、それさえも一歩まちがうと、なれあい、しがらみ、はてしない厄介さに姿を変え・・・
着地は想定内で、さしたるサプライズはありませんでしたが、しんとした余韻とともに、
「もしかしたら、こういうこと、けっこうあるのかも・・・」
と背筋が寒くなる一瞬も。
やたらイケメンの元SAS隊員や国家的陰謀うずまく別世界のお話しにはもう飽きた、という方におすすめです。