君たちはどう生きるか (ワイド版 岩波文庫) の感想
参照データ
タイトル | 君たちはどう生きるか (ワイド版 岩波文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 吉野 源三郎 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784000072687 |
カテゴリ | 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » や・ら・わ行の著者 |
購入者の感想
15歳の少年の精神的成長を通じて,世界の中の一人として,あるいは歴史の中の一人として,謙虚に堂々と日々を生きるべきであるということ教え諭す,物語風の啓発書。少年少女向けに書かれたものであり,難解な言葉はまったく用いられていない。
残念ながら,私がこの本と出会うことができたのは,少年時代ではなかった。本書に出てくる「おじさん」よりも更に年を取ってからのことだった。この残念な気持ちを再生産しないために,折あれば,若い人たちに本書を薦めていきたいと思う。年配の人たちにも,「若い人に薦めるように」と薦めていきたいと思う。
とはいえ,「少年ではない今の自分ならば分かりきった内容であった」というわけでもない。恥ずかしながら,思い直させられることが多かった。最初はおじさんの立場になって読んでいたのが,いつしかコペル君の立場で読まされていた。例えば,「この世の全てのものが関わりあっている」ということについて,既に理解していたような気でいたが,コペル君の素朴で日常的な思考を通して,改めてその事実の大切さを感じさせられた。
残念ながら,私がこの本と出会うことができたのは,少年時代ではなかった。本書に出てくる「おじさん」よりも更に年を取ってからのことだった。この残念な気持ちを再生産しないために,折あれば,若い人たちに本書を薦めていきたいと思う。年配の人たちにも,「若い人に薦めるように」と薦めていきたいと思う。
とはいえ,「少年ではない今の自分ならば分かりきった内容であった」というわけでもない。恥ずかしながら,思い直させられることが多かった。最初はおじさんの立場になって読んでいたのが,いつしかコペル君の立場で読まされていた。例えば,「この世の全てのものが関わりあっている」ということについて,既に理解していたような気でいたが,コペル君の素朴で日常的な思考を通して,改めてその事実の大切さを感じさせられた。