経済社会の成立 17‐18世紀 (日本経済史 1) の感想
参照データ
タイトル | 経済社会の成立 17‐18世紀 (日本経済史 1) |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784000034517 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済学 |
購入者の感想
私たちが学校で教わる歴史は良くも悪くも政治史中心である。もちろん為政者ごとに国家を運営する手法は変わり、それはそれで庶民の生活も変わるものなのだが、どうしても歴史を高所から捉える視点に偏りがちなのは否めないであろう。
戦国時代が終わり江戸時代が来る。それは庶民にとり、新たな一日が始まるだけの話だが、すこしづつ身の回りの経済も動き出す。それは物価変動であり、新たな貨幣であり、新たな税であり、見たことのない物品が目の前に現れる流通革命でもある。歴史が生き生きと描かれるのは華麗な英雄史だけとは限らない。一見地味な経済史から、庶民の暮らしが見えてくる。
本書は現存する数値的資料が少ないながらも、実証的に歴史に、当時の経済社会に斬り込もうとする意欲的な書である。
戦国時代が終わり江戸時代が来る。それは庶民にとり、新たな一日が始まるだけの話だが、すこしづつ身の回りの経済も動き出す。それは物価変動であり、新たな貨幣であり、新たな税であり、見たことのない物品が目の前に現れる流通革命でもある。歴史が生き生きと描かれるのは華麗な英雄史だけとは限らない。一見地味な経済史から、庶民の暮らしが見えてくる。
本書は現存する数値的資料が少ないながらも、実証的に歴史に、当時の経済社会に斬り込もうとする意欲的な書である。