曹操〈下〉―魏の曹一族 (中公文庫) の感想
参照データ
タイトル | 曹操〈下〉―魏の曹一族 (中公文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 陳 舜臣 |
販売元 | 中央公論新社 |
JANコード | 9784122037939 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 |
購入者の感想
曹操の青年時代からこの世を去るまでの小説です。
腐敗した国家の中で、自らの一族、そして全土の民の未来を見出す為に様々な人物と交わり、駆け引きを経て勢力を強めていく背景を描いています。その為、政略面からの視点が強く、軍略は控えめです。それゆえ、三国志でお馴染みとなっている将軍達があまり登場しない事、有名な戦争の話も希薄です。三国演義のような活劇ではないです。けれども、「超世の傑」とまで賞された曹操が呉の計略で赤壁での大敗に至った経緯などが丁寧に描かれています。
息子としての曹操、男としての曹操、父としての曹操を知り、考える事が出来る貴重な小説だと思います。内面から等身大の曹操を見つめられます。
三国志好き、三国志の流れを知っている方々には満足のものだと思います。
腐敗した国家の中で、自らの一族、そして全土の民の未来を見出す為に様々な人物と交わり、駆け引きを経て勢力を強めていく背景を描いています。その為、政略面からの視点が強く、軍略は控えめです。それゆえ、三国志でお馴染みとなっている将軍達があまり登場しない事、有名な戦争の話も希薄です。三国演義のような活劇ではないです。けれども、「超世の傑」とまで賞された曹操が呉の計略で赤壁での大敗に至った経緯などが丁寧に描かれています。
息子としての曹操、男としての曹操、父としての曹操を知り、考える事が出来る貴重な小説だと思います。内面から等身大の曹操を見つめられます。
三国志好き、三国志の流れを知っている方々には満足のものだと思います。